スシロー,韓国ファンド,上場
(画像=Webサイトより)

ウォール・ストリート・ジャーナルが9月30日、複数関係者からの話として、スシローグローバルホールディングスの買収をめぐり、韓国のMBKパートナーズなど複数の買い手が協議に入っていると報道がされた。スシローグローバルは、回転寿司チェーン最大手あきんどスシローの持ち株会社である。韓国式スシローが誕生した場合、今後どのようなことが起こるのかを推測してみた。

MBKが15億ドルでペルミラから買収か

MBKパートナーズは、プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)だ。PEファンドとは、機関投資家や富裕層から集めた資金を、主として未公開企業に投資をするファンドで、会社の経営に深く関与し、会社の企業価値を高めたうえで、IPOや株式の転売などでリターンをあげることを目的にしている。

報道によると、MBKは、英PEファンドのベルミラが保有するスシロー株の全株を約15億ドル(約1560億円)で買収する方針のようだ。スシローは、10月5日にはこの報道を正式に否定したが、M&Aでは否定した後に決まることはよくある話である。

英ペルミラは、2012年に、日本の再生ファンドであるユニゾン・キャピタルからスシローを10億ドルで買収している。ペルミラはスシローの再IPOを準備しているとの見方もあったが、売却の方に傾いているのだろう。ベルミラは売却によって5億ドルの売買益を手に入れる。