テスラが米国本社の管理職層を中心とした400人に解雇通知を出したと報じられた。削減数は明示されてはいないが、対象は400~700人、これは全従業員3万3000人の約2%にあたる。年次業績評価の低かった社員に対し、引導を渡した形である。

その一方、中国では500人規模の人材募集を行っている。ただしこちらも最終の募集数はまだ未確定だ。経済ニュースサイト「騰訊財経」が伝えた。テスラは中国で何をしようとしているのだろうか。

幅広い業務を募集

中国経済,自動車業界,テスラ
中国・北京にて(写真=humphery/Shutterstock.com)

騰訊財経に記事を寄せた「第一財経」の取材によれば、テスラモーターズでは、このところ低調だった中国人学生の求人採用を加速し始めている。

10月末、上海対外経貿大学における会社説明会で、一人の女子学生が挙手質問した。「テスラは中国で研究開発をするのですか?」。これに対し、テスラの責任者は「中国には研究開発の支部機構を置く。すでに北京で研究開発センターを成立させた」と答えた。研究開発部門は今回の招聘における中心部門の一つだが、実際の募集職種は多岐にわたっている。

営業関連、アフターサービス、G&A(行政管理部門)、エンジニア、IT関連、とあり営業や顧客サポートなどは、募集人数が多い。さらに下取り車引取り担当という職務まで公表されている。

上海に工場建設