生活のために、家族を養うために、仕方なく仕事をする。そんな生き方とおさらばして、好きなことをして気楽に過ごすために必要なのが、経済的自由です。でも、本当にそんなことが可能なのでしょうか? 経済的自由を獲得するための方策を探ります。

働かなくても生活できる、それが経済的自由

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(写真=Moobin/Shutterstock.com)

毎日の暮らしのため、家族のため、子育てのため、お金を稼ぐ。多くの人が仕事をする動機は、そうした経済的な理由です。

では経済的自由とはなんでしょう?

経済的自由とは、まさに束縛からの解放です。つまり「生活のために働かなくて良い状態」のことです。毎日満員電車に揺られなくても、9時から5時まで会社にいなくても良く、難しい人間関係に悩んだり辛い仕事に追われたりすることなく、「労働以外から生活費を稼げる状態」のことです。

そんなことは不可能では、と不思議に思うことでしょう。なんの束縛も受けず、毎日好きなことをして過ごしていける。果たしてそんな夢のような経済的自由を得ることはできるのでしょうか?

経済的自由を得るための3つの方法

経済的自由を得るための代表的な方法は、端的にいうと次の3つです。

1.権利収入(印税、著作権など)
2.ビジネス委託(ビジネスオーナーなど)
3.資産運用(貯蓄の金利、株、債権、不動産投資など)

ただし1の権利収入は書籍や音楽の作詞・作曲など、何らかのクリエイティブな成果が求められます。すぐれた才能や運が必要なので、誰もができるわけではありません。

2のビジネス委託、たとえばフランチャイズのオーナーになれば、ビジネスそのものは他人任せなので、経済的自由を得ることができるかもしれません。ただし本部からの監視指導のもとにビジネスを行うため、初期費用やロイヤリティが高額になる場合が多いようです。

3の資産運用は、貯蓄の利子、あるいは株、債権、不動産などに投資して、キャピタルゲイン(売却益)やインカムゲイン(運用益)を得る方法です。ただし現在のような低金利時代では、貯蓄の金利だけで十分な不労所得を得るのは難しいので、投資という選択肢を取るほうが現実的です。

しかし投資にはリスクがつきものです。それにキャピタルゲインを得るためには、四六時中相場に張り付かなければなりません。一方で株などの投資用金融商品の配当益や不動産の賃貸収入などのインカムゲインなら不労所得となり、経済的自由に一歩近づくと言えそうです。

まずは1億円をめざす。そのための方法は?

資産運用を始めても、すぐに経済的自由を獲得するのは難しいかもしれません。そこでまずは、目標額は1億円に定め、資産づくりからはじめましょう。1億円あれば、年利5%として、年に500万円が入ってくる計算になります。それだけの収入があれば、人並みの生活は十分送れるはずです。

1億円を貯めることについてハードルが高いと思う人は多いことでしょう。ただ、1億円を貯めるのを待ってから運用するのではなく、不動産投資なら金融機関からの融資を活用し、1億円を運用することも非現実的ではありません。

まずは数年間から十数年の間、なるべく収入の高い職業に就く、あるいは高い給与の会社に勤める、といった方法で地道に資金を貯めることをめざします。

ちなみに厚生労働省発表「賃金構造基本統計調査」によれば、収入の高い職業ランキング上位は以下の通りです(金額は平均年収)。

プロ野球選手  4,145万円
中央競馬の騎手 4,019万円
会社役員 会長:3,693万円 社長:3,476万円
プロゴルファー 男子:3,081万円 女子:2,923万円
サッカー選手・Jリーガー 2,313万円
NHK職員 1,126万円
医師 1,098万2,400円
弁護士 1,095万3,500円
大学教授 1,087万4,600円

やはりプロのスポーツ選手や医者、弁護士などの専門職が上位を占めるようです。どれもすぐれた才能や頭脳が必要で、簡単になれる職業ではなさそうです。頑張れる方は頑張っていただきましょう。次にできるだけたくさん給料をもらえそうな企業ランキングも挙げておきましょう(2016年 有価証券報告書の公開データより 金額は生涯年収)。

1位 GCA  8億694万1,853円
2位 M&Aキャピタルパートナーズ 7億9,297万2,038円
3位 キーエンス 7億2,752万386円
4位 日本商業開発 5億7,584万6,282円
5位 ファナック 5億5,490万5,097円
6位 朝日放送  5億2,538万8,355円
7位 三菱商事 5億1,642万2,632円
8位 ヒューリック 5億1,494万6,959円
9位 伊藤忠商事 5億5,89万9,224円
10位 東京海上ホールディングス 5億54万1639円

また公務員になるのも一つの選択肢です。サラリーマンの平均年収は現在約400万円程度。これに対して国家公務員は約670万円。やはり公務員は恵まれているようです。

経済的自由を得るのは夢ではない

何者にも誰にも縛られることなく、毎日を気楽に自由に過ごすことができる。そんな生活を送れるほど素晴らしいことはありません。でもそれは夢物語、誰もがそう思いがちです。

でも要は考え方次第。今から計画すれば、数十年後、または十数年後、あるいは数年後に、素晴らしい経済的自由を手にすることができるかもしれません。必要なのは、そのための覚悟と準備です。さて、あなたはどう考え、どう行動しますか?(提供:Incomepress

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