中国でもプログラマーは今最も注目を集めている職業“群体”である。街中にクラウドコンピューティング、AI、ブロックチェーン、ビッグデータなどの概念が飛び交っている。これら業種の新規創業や、既存業種からの転業は、熱気を帯びる一方だ。

こうして市場のプログラマーに対する需要は激増している。引く手あまたである。ニュースサイト「今日頭条」がプログラマーたちの分析記事を掲載した。花形職業人となった彼らは何を考え、どんな暮らしをしているのだろうか。

プログラマーたちの結婚感

中国経済,調査・まとめ,アンケート,IT業界
(画像=PIXTA)

まずプログラマーたちの婚姻状況から見ていこう。

22歳~30歳 男性/女性
独身……43.1%/39.0%
恋愛中……32.3%/39.0%
既婚(子供無)……8.5%/7.3%
既婚(子供有)……15.8%/14.6%

結婚しているのは19.3%であった。この比率は他の職業にくらべ最低である。

パートナーを選ぶ際に重視するポイントとして挙げたのは、顔値(見た目の良さ)、趣味趣向、学歴水準の順だった。   

逆に重視しないとして挙げたのは経済水準、家庭背景、身長、戸籍の順だった。

プログラマーは他のものには目をつぶっても、見映えのよさだけは譲れないポイントのようだ。

プログラマーたちの憂鬱

次は彼らの悩み・憂鬱についてである。

プログラマー/全体
給料が上がらない……41.4%/39.5%
家を買う圧力……41.1%/33.6%
自分の能力が発揮できない……38.5%/34.0%
健康問題……33.4%/33.3%
恋愛結婚問題……31.0%/29.1%
地位上昇の欲求……22.3%/20.5%
両親の養老問題……16.5%/20.7%
子女の教育問題……15.9%/21.0%

世間一般と距離があるのは、家を買わねばというプレッシャーがきついこと、両親や子女の問題には関心の薄いことである。

健康面での心配事は

慢性疲労 34.8%
頚椎症 33.9%
体重超過 28.8%
消化器系疾患 20.0%
眼部疾患 18.7%
不眠 18.2%
腰痛 18.0%
呼吸器系疾患 14.4%
抜け毛 13.9
関節痛 10.3%
皮膚病 10.1%

を挙げた。

プログラマーたちの関心、やりたいこと

彼らはネットで何に関心を持っているのか。

プログラマー/全体
ネット技術……77.2%/62.1%
映画やドラマ……33.1%/36.6%
ゲーム……25.9%/23.8%
読書……24.6%/27.7%
自動車関係……18.2%/19.2%
スポーツ……17.9%/17.8%

やはりネットの最新技術やツールに対する感覚は、研ぎ澄まされている。

次は余暇を何に充てたいか。

プログラマー/全体
家で寝る……47.7%/46.7%
仕事の知識を得る……42.5%/32.2%
ゲーム……40.7%/35.8%
友人と過ごす……34.9%/36.7%
フィットネス……28.7%/26.6%

余暇も知識の吸収に努めている。ストイックなのである。

プログラマーは「パソコンの修理ができる」? 勤務とイメージ

一週間の勤務時間は、男性47.7時間 女性45.9時間とあまり差はなかった。40時間以下の人は、男性21.5%、36.2%と女性が多い。しかし50時間以上の比率はほとんど変わらない。しかし70時間以上の人では、男性5.5%、女性8.5%で、ここでも女性の方が多い。

次はプログラマーたちの受けている、世間からの誤解についてである。

パソコンの修理ができる……46.1%
簡単にソフトを開発できる……42.7%
性格に面白みがない……34.3%
身なりが悪い……21.3%
技術以外興味がない……20.9%
人との交流はネット……16.4%

プログラマーの代名詞は、オタクである。そしてパソコンの修理やソフト開発は簡単にできるが、“人間的なうるおい”は大いに欠いているというイメージだ。しかし彼らそれを大きな誤解と感じている。

ネットの発展は日進月歩で、プログラミングの難度は増すばかりである。そのための学習と残業もまた、プログラマーの代名詞である。彼らにとって最大の望みはバグを発見されることなく1日を終えることだ。

仕事の内容、暮らしぶり、世間のイメージ、どれをとっても、プログラマーたちは日本や欧米と変わらないようだ。ボーダレスな存在、または階級ともいえるだろう。

中国は国策によってIT関連学科の大増強に努め、育成を加速させている。中国人プログラマー無しでは、世界のIT界が回らない、そんな日が来ないとも限らない。日本は大丈夫だろうか。(高野悠介、中国貿易アドバイザー)