中国経済,IPO,ユニコーン,IT業界
(画像=THINK A / Shutterstock.com) ※2018年5月撮影、中国・杭州市のモール

目次

  1. シャオミらビッグユニコーンが続々上場へ
  2. 「寧徳時代」の上場は成功
  3. シャオミ上場に高まる期待
  4. 美団点評のライバルは強大

※2018年7月配信記事を再編集したものです。

シャオミらビッグユニコーンが続々上場へ

中国では2018年6月以降、ユニコーン企業の上場が相次いだ。寧徳時代、シャオミ(小米)、美団点評、といずれも中国ユニコーン番付トップ10入りのビッグユニコーンたちである。 鳳凰網や新浪科技などさまざまなメディアが伝えている。各社の思惑に迫ってみよう。

「寧徳時代」の上場は成功

2018年6月中旬、自動車用動力電池の大手「寧徳時代」が深セン証券取引所へ上場した。この寧徳時代新能源科技有限公司(CATL)は、2011年、電気自動車時代の到来を見据えて設立された。2015年以降の売上高は、平均87%のペースで増加した。そして2017年には200億元(3400億円)に接近している。

上場以来株価は8連騰し、株式時価総額は1500億元(2兆5500億円)を超え、好調に推移している。この金額は日本市場なら55位前後、JXTG(エネルギー)<8020>と同じくらいである。わずか7年でこの規模に成長したのである。チャイナドリームを体現した企業の一つといえるだろう。上場で得た資金は、設備投資に振り向ける。新しい蓄電地の開発生産拠点(福建省)に24億元(408億円)投資することを発表した。

シャオミ上場に高まる期待