進撃の巨人のメディアミックス展開

「進撃の巨人」は、小説・テレビアニメ・映画などのメディアミックスが展開されています。講談社ラノベ文庫より「進撃の巨人 Before the fall」のタイトルでライトノベル化されました。(全3巻。著者:涼風涼、イラスト:THORES柴本) また、講談社ラノベ文庫より「進撃の巨人 隔絶都市の女王」のタイトルでライトノベル化されています。(既刊1巻。著者:川上亮、イラスト:村田蓮爾。2014年8月1日発売)

テレビアニメ・映画については既に記しましたが、原作と同タイトルのソーシャルゲームが、2012年4月2日よりコナミデジタルエンタテインメントの提供によりMobageにて配信されました。「進撃の巨人 -反撃の翼」が、2013年4月26日よりストラテジーアンドパートナーズの提供によりGREEにて、2013年7月5日よりMobageにて配信。

テレビCMにお笑いコンビ・アンガールズの田中卓志を起用しました。「進撃の巨人 -自由への咆哮」が、2014年2月7日よりiPhone、iPad、Android端末向けに、Mobageにて配信。テレビCMに和田アキ子を起用しました。

また、リアル脱出ゲームとのコラボレーションもあります。2014年5月にSCRAP主催のリアル脱出ゲームとのコラボレーションで『進撃の巨人×リアル脱出ゲーム〜ある城塞都市からの脱出〜』が開催され、横浜スタジアムを皮切りに全国9都市のスタジアムツアー形式で巡回されます。参加者は城塞都市周辺に現れた巨人に破壊された勧誘式会場に閉じ込められ、様々な謎を解きながら1時間以内に勧誘式会場から内地へ脱出することがクリア条件となっています。


講談社の業績への影響

漫画「進撃の巨人」が、2014年上半期(オリコン調査、集計期間:2013年12月2日~2014年5月26日)総売上834.2万部を記録し、コミックのシリーズ別売上1位を記録しました。2位は、2009年から昨年まで5年連続で首位を守り続けていた「ONE PIECE」(総売上493.7万部)でした。

2014年上半期、漫画「進撃の巨人」が爆発的にうれましたが、発売元である講談社の2013年11月期の単独決算は、売上高が前期比2.0%増の1202億7200万円。増収は18期ぶり。広告収入が落ち込むなか、「進撃の巨人」などのコミックや書籍の売り上げが伸びました。

営業損益は24億2200万円の黒字となり、前期(6億7800万円の赤字)から大きく改善しています。野間省伸社長は「コミックと書籍の大ヒットに恵まれた」と説明していますが、今期も講談社の業績は期待できそうです。


まとめ

以上の通り、「進撃の巨人」のアニメ映画「前編~紅蓮の弓矢~」は2014年冬、「後編~自由の翼~」は2015年に全国ロードショー。また、実写版も前後篇の2部作で2015年夏に公開されることが決まりました。「進撃の巨人」のメディアミックス展開により、講談社の業績の上振れが期待されます。

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