(本記事は、滝内恭敬氏の著書『GOSPA目標達成の心理学』サンライズパブリッシング、2018年4月16日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

成功は無意識に行っている習慣で決まる

GOSPA目標達成の心理学
(画像=Maridav/Shutterstock.com)

単発で成果を出しただけで終わり。

みなさんはこのような短命な人にはなりたくないはずです。

あなたには、誰から指示されたわけでもないのに、思わずやってしまうことや、ついつい体が動いてしまう、なんてことがあるかと思います。

この「ついつい効果」を目標達成に活かしたいものです。

今日朝起きて突然太っていました!なんてことがありえないように(笑)。収入、仕事、人間関係、家庭、健康など、今私たちが手にしているすべての「結果」は、私たちが選択した「行動」の積み重ねです。

今日のご飯は何にしよう?今日は何色の服を着よう?と1日の中でも私たちはあれやこれやと考えますが、このように意識的に考えていることについては、顕在意識と呼ばれている部分を使っています。

しかし、顕在意識による行動はたった5%に過ぎず、成功のヒントは、残り95%を占める潜在意識にあると言われています。

あなたは朝歯を磨くときに、どこから磨くかを意識しますか?おそらくほとんどの人が意識しないでしょう。

潜在意識にインストールされている情報が完全に習慣化しており、その情報をもとに私たちは自動操縦されているようなもので、無意識に判断を繰り返しているのです。

例えば、もし、ある人が子供のころから納豆が食卓にあり、慣れ親しんで育った場合、潜在意識に「納豆は栄養価が高く、おいしい食べ物だ!」とインストールされていることが多いでしょう。

その人の場合ですと、納豆を目にすると、「飛びついて食べる」という行動を生むことになります。

しかし、幼少期から納豆が嫌いで、潜在意識に「マズくて臭い食べ物だ!」とインストールされている人の場合だと、「食べない」という行動を生むことになります。

このように私たちは無意識による判断の繰り返しで今の結果を手にしていますが、仮に今、手にしている結果が自分にとって満足でないとすれば、とってきた行動が間違っていたことになり、つまり、とってきた判断が間違っていたことになるのです。それも無意識に!

人間とは、よかれと思い判断を下すわけですが、その、よかれと思う判断が間違っていれば、望まない結果を手に入れることになるのです。

潜在意識の情報を書き換える作業をすることで、手にする結果を変えていくことができるわけですが、具体的にどのようにして潜在意識を書き換えていくのか、ポイントをお伝えしていきます。

行動は21日間で習慣になるが、思考を習慣化するには6ヵ月かかる

「まずは3週間お試しください」

このフレーズを聞いたことがある人も多いかと思いますが、これは、行動を習慣化するのに21日間かかるということをうまく利用したセールストークです。

例えば、21日間一つの化粧品を使い続けたら、それが習慣となり、22日目以降も使い続けるということですね。

私たちも、習慣化したい行動を21日間とり続けると習慣になるのです。一度習慣になってしまえば、いい習慣だろうが悪い習慣だろうが、やらないと気持ち悪い、という状態になります。

歯磨きや朝シャワーはいい例です。朝起きて、シャワーを浴びて歯磨きをしないと気持ち悪い!と思っている状態はまさしく習慣です。

何か行動習慣を作りたいときにオススメの手法は、最初は強制的に実行せざるをえない仕組みを作ることです。

私は以前、朝にジムに行く習慣をつけたいと思いましたが、なかなかモチベーションが上がらない…そんなときに実践した方法は、朝、その時間に家の前にタクシーを呼んでおくことでした。

インターフォンを鳴らしてくれるので、起きるしかないわけです。起きて、タクシーに乗って駅にでも行ったら目が覚めていき、ジムで気持ちよく体を動かすことができます。

今ではジムに行かなければ気持ちが悪く、喜んで行くようになりましたが、習慣化するには、気合や根性ではなく、仕組みで勝負!最初はやや強制的な手法でやることがポイントです。

土日のみでビジネスをやっている人にとっては、ビジネスの売上を上げたいと思いながらも会社員の仕事を最優先させてしまい、なかなか現状を手放せない…という人がいます。

そんな時は、先に会社を設立してしまうのです。

基本、私は起業する時には会社を設立して下さいと言います。

私は、個人事業での起業をあまりオススメしていません。税務署に開業届を出せば終わりで、費用もかからないので、本人は何も代償を払っていないことになります。

しかし、会社設立となると、株式会社であれば25万円ほど代償をあらかじめ支払っているのです。

人間の脳の作りから言って、出したものを取り返そう!という心理が働きます。現に、代償を先払いして、会社を設立して起業した人の方が売上を上げるスピードが格段に速いのです。

また、会社設立をオススメするもう一つの理由をご紹介します。

例えば、女性が友達と結婚相手の話をしている時に、「〇〇ちゃんの彼氏って何の仕事をしているの?」と聞かれて、「個人事業主で飲食店をやっている」と答えたらどう思いますか?きっと、「不安定で、これから苦労するのでは」と心配されるでしょう。

一方、「〇〇ちゃんの彼氏って何の仕事をしているの?」と聞かれて、「IT企業の社長」と答えたらどう思いますか?大半の方が、「すごいね」「玉の輿に乗ったね」と言って、うらやましがられるでしょう。

ここでのポイントは、個人事業主と、会社を設立した社長の周囲からのイメージの違いです。

さらに、「会社社長は規模が大きい、個人事業主は規模が小さい」というイメージを自分にも適用し、セルフイメージ(自己概念)を形成します。

結局のところ、そのセルフイメージが会社の売上や規模、成長度合いを決めてしまうのです。

とは言っても、税理士さんと逆の話をしていることは承知の上です。

売上が上がってから法人化した方が税金的にいいと言われることがよくありますが、節税ばかりに意識を向けているから、売上も上がらないのです。

ということは、そもそも個人事業のままでは税金に困るほど売上を上げるまで大きくならないことが多いので、本末転倒です。

起業する際に、ケチるべきところと、ケチってはいけないところがあります。会社設立はケチってはいけないところです。

会社を設立すれば、「社長」です。社長なのに、月に10万円程度しか稼いでいないのですか?なんて言われたくないですよね(笑)。

だから売上を上げる行動を起こすのです。

このように最初は強制的に行動を促す仕組みを作ることで習慣化がよりカンタンにできるようになります。

行動の習慣化は3週間。

一方で、思考を習慣化させるには6ヵ月かかると言われています。

長いと感じる人もいれば、そんなに短期間で変えられるの?とビックリする人もいるかもしれません。

なかなか前向きになれないんです…と悩んでいる人が、1日や2日で思考がガラリと変化して、人が変わったように突然に前向きになる!なんてことはありえず、一時的にテンションを高めることは可能ですが、持続しません。

例えば、叫んだり、踊ったり、ハグしたり、まるでライブのような、ダイナミックなセミナーに参加して、その時にテンションを高めまくったとしても、家に帰ったら元通り。

日常に引きずり戻されるだけなのです。

つまり、潜在意識を書き換え、思考を変えるには、反復作業を通じて鍛錬することが必要なのです。

GOSPA目標達成の心理学
滝内恭敬(タキウチ・ヤスユキ)
株式会社GOSPA代表。世界最高峰の「自己啓発プログラム」「ビジネススクール」「スピリチュアル」を融合し、最も成果が出る様に最適化した業界初の目標達成プログラムにより「あなたの成功と富を習慣化する!」目標達成習慣化コンサルタント、ビジネス仕組化コンサルタント。2013年5月に株式会社GOSPAを設立し、社長に就任。97.2%のクライアントが成果を実感している再現性のある目標達成法として「GOSPAメソッドR」を確立。

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