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フォードとはどんな会社

アメリカの自動車メーカー、フォード・モーター・カンパニーは、ヘンリー・フォード氏が設立した会社です。1903年デトロイドで誕生した会社は今では、世界有数の大企業となっています。ヘンリー・フォード氏は、数々の失敗などを超えて大衆の為の車を作ろうという実現にむけて、安価で大量生産がでるように、ベルトコンベア式の生産方法を取り入れた事でも有名です。

2012年8月には、次世代車とされるHEVやEV車の開発期間を25%短縮するために、100億円を投資するというニュースがでました。電動システムを自社開発する事で、競合他社であるトヨタ、GE(ジェネラルモーターズ)、日産などに対抗するためといわれています。さらに、今年8月には、HVで人気のトヨタの「プリウス」に対抗するため、新たなHVシリーズを2018年に向けて発売すると発表しています。

従来のガソリン派生車種ではなく、フォード初となるハイブリット車専用の小型車という事で、大衆に安く新しい車を提供する事ができるのでしょうか、フォード関係者はあまりコメントしていないようですが、19年新型モデルの登場に期待ができそうです。


HV市場の現状と今後

原油の供給状況が不安定になってきている事や、車の排気ガスによる二酸化炭素の問題など、現状の車の公害は年々深刻な状況になってきています。そんな中でのHV車などの環境対応車とよばれるエコカーの台頭は、まさに今後の車社会を大きく変える要因になる可能性が高いと言えます。

現在HV車を牽引しているのは、トヨタのプリウスとアクアで、日本の自動車業界団体が9月4日に発表した8月の車名別新車販売台数は、2か月連続でトヨタ自動車のHV車「アクア」が首位になっています。トップ10のうち、軽自動車は6種、HVを選べる登録車が4車種入ったという事で、日本でもガソリンの高騰で燃費性能への関心が高まっているようです。

トヨタは、2014年度内にも、燃料電池車(FCV)を販売するという予定で今後もHV車の関心は高まりそうです。次世代の環境対応車と呼ばれる中で、HV車、EV車、PHV車が台頭していますが、その中でも一番伸びてくると言われているのがHV車といわれています。

特にアメリカでは、燃費規制「CAFE」があります。1973年のオイルショックをきっかけに、1978年の新車から始まったといわれています。1990年代の基準値は、ほとんど引き上げは行われませんでした。しかし、地球温暖化や原油高の高騰をきっかけにオバマ政権は、2012年から16年まで段階的に規制を強化することを決めた為、車メーカー各社は、より効率的で燃費のいい車の開発を迫られる事になってきています。

また、CAFÉは今後アメリカだけでなく世界各地でも取り入れる動きがみられています。2012年には、カナダやヨーロッパ、中国でも規制の動きがみられます。日本でも省エネ法に基づき2015年燃料基準が策定されて、さらに燃費のいい車がでてくるようです。