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遊休資産とは、企業が事業用に所有する資産でありながら、現状では何らかの理由で活用できていない資産です。業績が好調な時期に、工場用地や本社ビルを建てるために買った用地などが、環境の変化によって有効活用できていないケースが多くあります。収益が出る可能性のある資産を放置しておくのは機会損失に他ありませんし、固定資産税など資産の維持に支出や維持費がかかり無駄な出費になっている場合すらあります。

遊休資産の中で、特殊な機械などは別の用途に転用するのが困難ですが、土地は様々な方法で活用できる可能性があります。今回は、遊休資産化した土地の活用方法をご紹介します。


賃貸に出すのは一つの方法

遊休化した土地は売却すること以外にも、立地が良ければ賃貸に出し賃料収入を得ることも可能です。市街地の土地であれば、飲食・物販の企業が店舗として、郊外であれば工場、郊外型の大型スーパーや倉庫業者が活用できます。また、自社でマンションなどの建物を建て、それを貸し出すことも可能です。ただし、後々の法的トラブルを避けるためにも、契約と事業計画はしっかり整えておく必要があるでしょう。




新規事業開発に利用すれば、初期投資削減に。

事業環境の変化によって、以前の事業で土地が必要なくなったのであれば、せっかくの資産を放置しても維持費がかかるだけなので、その土地を使って新規事業に取り組んでみることもよいでしょう。新規事業を立ち上げるうえで、土地を新たに購入・賃貸する必要がないことは、初期投資コストを引き下げます。もちろん、生半可な考え方で参入すれば、土地を活用するどころか本業の収益をも圧迫してしまう可能性もあるので、慎重に検討する必要があります。

また、直接的な収益化ではありませんが、スポーツジムやレクリエーション施設など、従業員のための福利厚生施設にするのも手段の一つです。これによって、従業員のモチベーションが上がって離職率が下がったり、会社の対外的なイメージが向上したりすれば、長期的・間接的に会社に好影響をもたらします。

もしあなたが会社の経営者なら、遊休資産の有効活用方法を従業員からアイデアを募ってみると、意外な活用方法が生まれてくるかもしれません。

(ZUU online)

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