ヘルスケアを主力事業に転換させた大手メーカー

ヘルスケア事業に大きく舵を切った企業としては富士フイルムホールディングス  <4901> が有名だ。同社はもともとフイルムを主力とする企業であったが、写真フイルムがデジタルカメラにとって代わる中、事業構造を大きく変え、今やヘルスケア分野、高機能材料分野、ドキュメント分野を成長戦略の重点事業として拡大させていっている。

その中のヘルスケア分野においてはカテゴリーをメディカルシステム事業、ライフサイエンス事業、医薬品事業に分け、医療機器からジェネリック、化粧品、再生医療までを取り扱っている。2014年10月30日には再生医療製品の開発・販売を手掛けるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> を連結子会社化することを発表した。

注目は、同社が今まで蓄積した技術を上手にヘルスケア事業に活用したという点だ。例えば、写真フイルムで培ったナノテクノロジーやコラーゲンは化粧品やサプリメントに利用されている。


ヘルスケアの需要は日本だけじゃない

高齢化、長寿命化が起きているのは日本だけのことではない。高齢化は今や世界的な現象であり、また、世界的には人口が急激に増加している。人口が増えればそれにつれて、ヘルスケアの需要も大きくなる。

超高齢社会先進国と言われている日本においてヘルスケア事業で確固たる地位を築くことができれば、今度はそれを輸出することも可能だ。富士フイルムホールディングスや総合化学メーカー各社のように、今後もヘルスケア事業に参入してくる企業は増えてくることは容易に予想ができる。ロイターによれば、フェイスブックもヘルスケア事業への参入を模索しているとのことだ。”ヘルスケア”は今後事業を行っていくうえでキーとなる分野の1つと言える。

(ZUU online)

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