さんいちファームが12月1日付で業務を停止し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクが報じている。負債総額は債権者約30名に対して約1億2000万円。

同社は2011年11月、東日本大震災で被災した仙台市の農家3名により設立された。野菜生産販売業を営み、国や県からの補助金、銀行からの借入金、復興ファンドからの出資金など、約3億5000万円の資金提供を受けてスタートした。初年度は8000万円、2年目は1億2000万円と、売上高を伸ばす計画を立てていた。

しかし、安定した生産ができなかったことに加え、販売が思わしくなく、業績は低迷。2014年3月期の年売上高は約2700万円にとどまっていた。震災からの復興モデルとしてマスコミにも注目された存在だったが、業績不振から抜け出すことができず、業務停止の判断を下した。

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