テクニカル分析

突然ですが、多くの方が投資を始める時、「どの会社の株(銘柄)をいつ買えば儲かるの?」と考えますよね。では、どのような判断要素から検討を始めるのでしょうか。

良く耳にする話では
・身近な企業や好きな企業を買う
・社会に貢献しているイメージの良い企業
・業績が伸びている企業
など、漠然としたアドバイスから迷いながらも決める事になるのが常です。

本日は銘柄選択時の一つの考え方(判断要素)として、テクニカル指標についてお届けします。

【参考】

シンガポールのプライベートバンカーに学ぶ投資対象の選び方と資産配分の考え方
投資家向けメディアリテラシーvol1〜マーケットは“真実”ではなく“情報”によって動く〜
投資家向けメディアリテラシーvol2〜メンタルコントロールの重要性〜
意外と知らない?長期投資の基本を押さえる〜バフェット氏に学ぶ優良銘柄の選び方〜
世界で一番環境に優しい億万長者は誰か?~クリーンテックはどこへ消えた?~


◉銘柄選択の意思決定


「自分の中で最終的に決める」この作業をヒューリスティックと言い、意思決定する時の思考作業なのですが、自分の最終判断(決定)なので、正解(投資の場合は利益)から遠のいても、修正が難しい心理状況を後々造る事があります。それを認知バイアスと言います。
この先、投資を行っていく上で大事な事なので「ヒューリスティックと認知バイアス」は覚えておいてください。要するに、人は間違いを改め難く、我を張り易いという事です。


◉テクニカルとは?


投資では正解(利益)を導き出すために、様々な思考を繰り広げます。大きく分類するとファンダメンタルズとテクニカルです。今日はテクニカルを取り上げてお話ししましょう。

まず、テクニカルとは、過去の株価の動きを単純に計算したものです。複雑な計算式は使いません。強いて言えばボリンジャーバンドの計算の時に√を使う計算式で表現しますが、プラスとマイナスに1回ずつ動いたとき((+1)+(−1))÷2となると0になってしまうので双方を二乗にして整数に変動値に戻すため平方根(√)を使います(エクセルで計算する時はSQRTを使います)。

少し複雑になってしまいました。改めて説明しますと右に1歩左に1歩動きました。さて1回あたり何歩動いたでしょうか?その計算が右左ではなくプラスマイナスになると√を使う。ただそれだけの事です。

では、テクニカルの書籍などで1番最初に出てくるのが移動平均線ですが、これは数日間の株価の平均値に線を引いた線です。基本的に株価は終値を使い、日数は5・25・75日で平均線を引き平均線の並び具合と株価で「今が買い」「今が売り」と判断していくメソッドです。

この平均線的テクニカルの最たるものが「一目均衡表」と言う物があります。5本の線の組合せと時間軸を前後26日に振り分けるために、解り難く複雑なグラフのように見えるのですが、トレードを自分で行う場合、このグラフ(一目均衡表)にボリンジャーバンドを重ねて下にRSIやMACDなどをならべ、判断をしていきます。
更に平均線も終値ではなく高値や安値で引き直す場合もあります。

平均線(終値・高値・安値)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACDまだまだテクニカルのメソッドはありますが、ここを覚えても見えない所があります。