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イオン <8267> は2015年1月27日、ベトナムでスーパーマーケット事業に携わるフィビマートとシティマートの両社と、総合金融事業やCVS(バージョン管理システム)などの分野で資本・業務提携すると発表した。同社はベトナム小売業の近代化、ベトナム人消費者の「豊かなくらし」づくりに貢献したいと意気込む。

イオンの発表では、イオンは両社との提携を通じて、ベトナム現地の商品ニーズや製品調達のノウハウを学ぶ。それに対して、両社にはイオンがこれまで蓄積してきたスーパーマーケット事業、ハイレベルの品質管理、物流、IT技術や人材育成に関するノウハウを提供するほか、イオンの総合金融事業の連携を模索する。

今回提携したフィビマートは首都ハノイで20店舗を持つ大手スーパー。一方、シティマートは南部最大の都市のホーチミン中心に27店舗を運営している。イオンは両都市で大きな存在感を示す両社と提携することで、ベトナムでの事業をさらに加速させたいようだ。
イオンは2014年1月、ホーチミンで大型ショッピングモール一号店「イオンタンフーセラドン」、同年11月にはビンズオン省に2号店「イオンモールビンズオンキャナリー」を相次ぎ出店するなど、ベトナム市場を重視してきた。

国内のスーパー市場は、不振にあえいでおり業界再編の風が吹いている。イオンも直近の決算では、15年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比42.2%減と大きく落ち込みを見せている。

海外での事業強化がイオンの糸口となるか注目だ。

(ZUU online)

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