ここ連日、株価が高騰している米 Apple の iCar, CarPlay など次なる一手について米国内で様々な報道が繰り広げられており、 2 月 17 日には米紙『 USA Today 』が Apple Watch について「 2,000 万個販売をしてもおかしくない」と報じた。

Apple Watch は、 Apple 社が放つ新しいカテゴリーのデバイスだ。 Apple Watch を使用するためには、ユーザーがすでに iPhone を所有している必要性がある。 2007 年の初年度販売台数が約 540 万台だった iPhone だが、いまでは年間約 1 億 6,900 万個( 2014 年度実績)も販売しており、同紙は iPad が初年度( 2010 年)で 1,500 万個販売されたことから、 2,000 万個も決して多くはないという論調だ。

モバイル機器調査会社米 CCS は、 4 月に発売開始される Apple Watch は今までで最も成功するスマートウォッチになるとの予測を発表。 2015 年販売予測を 2,000 万個と見積もっている。

これに対し、米証券会社パイパー・ジャファレイのアナリストは 800 万個を予想、また米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道によると、 Apple は既に初回分として 5 ~ 600 万個の時計を発注したと報じている。

2010 年の iPhone 販売台数は約 4700 万個であり、 iPad の販売比率は iPhone に対して約 32% だった。仮に同じ係数で 2014 年の iPhone 販売数をベースに試算すると約 5,410 万個になり、 Apple Watch が iPad と同じようにユーザーに受け入れられたら驚異的な数量に到達する可能性もある。

なお、世界の時計市場規模はスマートフォンとほぼ同じ 10 億個と言われている巨大市場だ。日本メーカーもカシオをはじめ、各社ともスマートウォッチの規模拡大にしのぎを削っているが、携帯電話業界を巨大な資本と圧倒的なデザイン、ユーザーインターフェースで攻略した Apple に対して真っ向から競争するのは難しそうだ。まずは 4 月の販売開始後を見てみよう。

(ZUU online)

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