米衛星放送大手のディッシュ・ネットワークと米携帯電話大手のTモバイルUSが合併交渉を進めていることが明らかになった。3日、米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。

Tモバイルは米国で携帯電話4位で時価総額は約310億ドル、ディッシュは衛星放送2位で時価総額は330億ドル。実現すれば数百億ドル(数兆円規模)の大型合併となる。

新会社会長にはディッシュのチャーリー・アーゲン氏が、CEOにはTモバイルのジョン・レジャー氏が就任する見通し。買収額や諸条件に関してはまだ初期段階とのことで、最終的に合意に至らない可能性もある。

Tモバイルをめぐっては、昨年ソフトバンク <9984> 傘下の米スプリントが買収を目指したことで日本でも話題になっていたが、最終的には米規制当局が「消費者の利益に反する」として白紙になっていた。

米国では通信・メディア業界の再編が加速している。すでに、携帯大手のAT&Tが490億ドルで衛星テレビ大手のディレクTVの買収を発表。また、ケーブルテレビ大手のチャーター・コミュニケーションズも、タイム・ワーナー・ケーブルとブライト・ハウス・ネットワークスを総額670億ドルの買収を表明している。

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