9月権利落ち銘柄のトップ5は株主優待+配当利回り=が10%を超える。


5位 SDエンターイメント <4650> 株主優待+配当利回り=13% サービス業

SDエンターテイメントは、北海道でゲームセンターやボウリング場を始めとするレジャー施設を運営する企業であるが、健康食品を販売している健康コーポレーション <2928> 傘下に入っている。株主優待は、100株以上の株主に対し、(1)自社経営レジャー施設株主優待券(8枚)又は(2)健康コーポレーション商品9,000円分を優待として提供している。(2)を選択した場合の優待価値は9,000円であり、優待利回りは13%となる。


4位 JBR <2453> 株主優待+配当利回り=28% サービス業

JBR(ジャパンベストレスキューシステム)は、生活救急車を始めとして日常生活のトラブル解決を主な事業としている企業である。JBRは、キッザニア東京、甲子園のスポンサー企業であることから、キッザニアスポンサーイベントデイ招待券を株主優待としている。株主優待の内容は、スポンサーイベントデイ限定となるが、1,000株以上の株式保有に対して最大3名までキッザニア入場を招待できる。

キッザニアの入場料は時間帯、曜日によって違うが、スポンサーイベントデイが行われる平日の16:00~21:00に大人1名と子供(小学生)の入場料金は6,850円であるので、この場合の優待利回りは28%となる。


3位 大東建託 <1878> 株主優待+配当利回り=45% 建設業

大東建託は、賃貸住宅の建設と関連サービスを一貫して提供している。優待は100株以上の株主に対し、(A)建築工事請負代金キャッシュバック30万円、(B)分譲マンション購入金額キャッシュバック30万円、(C)紹介報奨金10%アップ、(D)建築工事のオプション設備(上限30万円)サービス、(E)賃貸仲介手数料無料優待券1枚贈呈 を提供している。

大東建託の優待の特徴は、(A)~(E)の全てを利用できることであり、例えば、(A)建築工事請負代金キャッシュバックと(B)分譲マンション購入金額キャッシュバックを同時に使った場合の優待価値は600,000円と高額だ。この場合、優待配利回りは45%となる。


2位 NEXYZ <4346> 株主優待+配当利回り=77% サービス業

NEXYZは、LEDレンタルや電子雑誌、着物着付け教室といった多彩なサービスを提供する企業である。優待は100株以上の株主が対象となり、DNA検査「体質型遺伝子チェック」を半額で利用できる。このDNA検査は定価32,800円で3人まで優待で利用できるので、優待価値は16,400円x3=49,200円であり、優待利回りは77%となる。


1位 TOKAI HD <3167> 株主優待+配当利回り=190% 卸売業

TOKAI HDは東海地盤で、エネルギー、情報通信、CATV、ミネラルウォーター販売、住宅、ブライダルと多彩な事業を手がける。優待は100株以上の株主に対し、自社グループ結婚式場10%割引券及びレストラン「ヴォーシエル」のお食事20%引割引券のどちらかと(1)ミネラルウォーター、(2)QUOカード、(3)レストラン「ヴォーシエル」お食事券、(4)グループ企業で使えるポイントの(1)~(4)からどれかひとつを選択する形となる。

一番価値が高い自社グループ結婚式場10%割引券(最大10万円まで)と(1)ミネラルウォーターの組み合わせでは優待価値は101,800円となり、優待を得るための株価で優待価値を割った優待利回りは190%となる。何と、9月権利落ちの直前に株を買い、9月末の優待を得た直後に、株価が1円になったとしても元が取れる計算だ。


優待利回りが高い理由は?

最後に高株主優待利回りへの投資で留意すべき点を述べておく。高株主株主優待+配当利回り=銘柄は言い換えると株価が株主優待+配当利回り=と比べて低いということである。優待が充実している銘柄は個人投資家からの人気が高く株価が比較的高くなることを考えると、高優待利回りになっている銘柄の中には、業績がパッとしない銘柄もある。業績がパッとしない銘柄は赤字転落→優待見直しとなる可能性もあることを念頭に置いた上で投資をしたい。

※当記事は情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を推奨しているものではありません。(ZUU online 編集部)

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