女性が知っておくべき!失敗しない投資信託の選び方①
(写真=ZUU online編集部)

9月30日、東京・銀座でフィデリティ投信の女性向けセミナーが開かれた。会場は結婚式の披露宴に使われる一室。きらびやかなシャンデリアの下、お盆に載ったスイーツを口に運び、ワイングラスに入ったジュースを飲みながら、仕事帰りの女性たちが「お金」について学んでいた。30〜40代を中心に数十人が集まり、そのうち3割が投資未経験者だった。

資産運用は金持ちだけのものではない

女性の平均年収は262万円で、男性の約半分である。女性の退職一時金の平均は1227万円で男性のおよそ7割である―—など、講座は働く女性のマネー事情から始まった。結婚、出産などのライフイベントで働き方が変化しやすい女性こそ、豊かなセカンドライフを送るために早いうちから資産運用に取り組んだ方がよいというのが今回のセミナーの趣旨である。

「資産運用や投資というと、『ある程度まとまったお金がなければできない』『少ない金額で証券会社や銀行に行ったら相手にしてもらえないんじゃないか』と感じている人も多いかもしれません」と講師の高橋智恵さん(フィデリティ投信ビジネス本部 副本部長)は切り出す。

「しかし資産運用というのは今、資産のある人が運用していくというものだけではありません。これから資産を作るためにしていくというのが、ぜひ皆さんにやっていただきたい資産運用のあり方です」と呼びかける。

投資信託の3つのメリット

高橋さんは1カ月1万円から始められる投資方法として「投資信託」を紹介した。投資信託は専門家が個人からお金を預かり、個人の代わりに投資を行い、そこで利益が出れば出資した人に利益を分配するというものである。もちろん手数料はかかるのだが、それ以上に3つのメリットがあるという。

①少額から始められる

通常、個別の株式投資では、投資をするための最低限の価格が決まっており、何十万、何百万とすることも少なくない。投資信託は個人から預かったお金を集めて専門家が運用するものなので、個人は基本的には月額1万円から始められる。商品によっては、もっと低額のものもある。

②分散投資ができる

投資信託では1人あたり1万円ずつ預かり、それを例えば10億円集めて、いろんな株式に投資をする。結果的には自分は1万円しかお金を出していなくても、実際にはたくさんの株式に投資しているのと同じ効果を得られる。たくさんの株式に投資をすることで、株価が大きく変化してしまうリスクを抑えることができる。

③専門家に任せられる

専門家は投資をする企業に実際に足を運び、経営者の話を聞いたり、工場や取引先を訪問して将来、どういうふうに利益を伸ばすのかどうかを独自に調べたりしている。結果として、個人で投資をするよりも、いい銘柄、いい企業を発見する可能性が高くなる。

ただし一口に投資信託といってもさまざまな種類があり、人それぞれ適したものは異なっている。実際に投資信託を選ぶ前に、高橋さんは投信選びのためのいくつかのステップを紹介した。