ファミリーマート
(写真=ZUU online編集部)

コンビニ業界第3位のファミリーマート <8028> と、同4位のサークルKサンクスをグループに抱えるユニーグループ・ホールディングス  <8270> が15日、2016年9月に経営統合することで基本合意したと発表した。ファミマはココストアも130億円で買収することになっている。ほかにもローソンとスリーエフの提携交渉も大詰めと見られるなど、コンビニ業界の再編は一気に進みつつある。

2位のローソンを抜いてセブンに肩並べる規模に

ファミマとユニーの経営統合交渉は、ユニーグループの大型スーパーの経営再建策が足かせとなり、延期となっていた。両社の店舗数は合計で1万8610店(2015年7月末時点)となり、2位のローソンを抜いてセブン-イレブンの規模と並ぶ。それどころか店舗数だけでは1位となるのだ。

コンビニ大手ではローソン <2651> と神奈川県が地盤の中堅スリーエフ  <7544> の業務資本提携交渉も進んでいる。9月には発表を延期したが、10月末までには基本合意すると見られている。ローソンはこれまでにも地方スーパーなどとの提携を進めており、中国地方を地盤とする中堅のポプラ  <7601> と鳥取、島根両県に「ローソン・ポプラ」の名称で新型店を共同出店すると発表している。今回の提携でも、弁当やプライベートブランドの地域限定商品などを共同で開発することを期待しているようだ。

コンビニ業界は既に4強時代――セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス――で、この4社で市場の約85%を占める。ファミマとサークルKサンクスが統合すれば3強時代の到来ということになる。