米ゴールドマン・サックスは「2016年経済予想レポート」に続き、顧客に推奨する「2016年のトップ・トレード」を発表した。先の経済予想レポートでは、労働市場の改善と内需の底堅さによるドルのさらなる強まりを強調し、ユーロや円に対して優勢な状態が継続すると予想、賃金と物価が上昇するにつれ、インフレ上昇の速度もあがるという見方を示していた。その上で、「利上げによって米大手銀行は利益を得るであろう」とし、欧州では緩和拡大の影響で「イタリアとドイツの格差が縮小される」と分析している。

混乱の続く新興市場 南アとチリへ輸出の産業用金属は下落へ

新興市場に関しては、2016年も圧力にさらされると予想。しかし自国での事業に専念している企業と比較して、発展国との取引きに前向きな企業の株価は上昇しやすいと見ており、メキシコ・ペソとロシア・ルーブルの買いを推奨している。

「経済予想レポート」では予想通り12月に利上げが実施されることで、米10年国債利回りが3%上昇するが、「債権利回りの急上昇」「中国のデバリュエーション」「特に原油を始めとする商品価格の低迷」が最も注意すべきリスクとしてあげている。

また原油価格は持ちこたえるが、特に南アフリカとチリに輸出されている産業用金属の価格は下降しつづけると警告している。 (ZUU online 編集部)

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