日経平均
(写真=PIXTA)

12月1日、日経平均が約3カ月ぶり2万円台回復した。日経平均が2万円台で終了するのは8月20日以来。この上昇にうまく乗れた人もいれば、乗り遅れた人もいるだろう。乗り遅れた人はどう対処すべきだろう。

日経平均2万円の意味

日経平均2万円には大きな意味がある。投資家にとって100円、500円、1000円という区切りは心理的に大きな節目となる。区切りの良い値段で買いたい。売りたいというのはごく当然だ。多くの投資家は1万9970円ではなく2万円で注文を出すだろう。

現在の相場環境にあてはめると日経平均2万円は単に区切りが良いというだけではなくより大きな意味を持っている。今年4月22日に日経平均株価は2万円を超えたのち、一時的に2万円を下回ることはあったものの8月まで2万円は下値抵抗線として多くの投資家が意識してきた価格だ。当然、この価格帯で株を買った投資家が多数いたことは容易に察しがつく。つまり、株価が現在の水準まで上昇した今、これまで含み損を抱えていた投資家がヤレヤレの売りを出してくる投資家が多数いることが想像される。

日経平均2万円は単に区切りの良い節目としてではなく、含み損を抱える投資家が売り注文を出してくるポイントでもある。

2万円から稼ぐ方法

まずは結論を述べよう。あなたが、「乗り遅れた」と感じているなら今回の相場は見送って何もしないことがベストだ。乗り遅れたと感じている時点で答えは出ている。あなた自身が無意識のうちに負けを認めているのだ。負け戦と分かりながら貴重な資金を投じることほど馬鹿げたことはない。相場はこれから10年でも20年でも続く。1度のチャンスを逃したからといって必要以上に悔しがり無謀な投資に走る必要など無い。

機関投資家や相場で生計を維持している人は常に利益を追い求めねばならない。どんな相場環境であろうと利益を出すことを求められる。しかし、利益が出せるタイミングと利益を出せないタイミングがあることは事実だ。利益が出せないタイミングで無理をする必要があるのがプロの投資家だ。個人投資家には利益を出す自信が無ければ「何もしない」という選択肢が与えられていることを最大限活かすべきだ。

結局のところ、投資家が取り得る選択肢は3つしか無い。

1)買う
2)売る
3)何もしない

「乗り遅れた」のだから何もしない。実にシンプルだ。しかし、それではつまらないので現実的に稼げる方法を考えてみよう。