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(写真=PIXTA)

「中国長者番付」の2016年版が発表され、中国のビリオネア(資産総額10億ドル以上)総数が568人に増加。米国の535人を超えて世界一となった。中国人ビリオネアの資産総額は、オーストラリアのGDPに匹敵する1.4兆ドル(約160兆円)に上った。都市でも北京がニューヨークを超えて初めて世界一となった。また世界の女性実業家ビリオネアの7.5割を中国が占めていることなど、意外とも思える事実が判明した。

今年5回目となる中国長者番付レポートをまとめたのは、英ジャーナリスト、ルパート・フージワーフ会長が立ち上げたリサーチ会社Hurun Report(胡潤百富)。昨年新たに90人の中国人ビリオネアがリストに加わっている。

中国から5都市がトップ10入り

都市部門では、北京が「世界一ビリオネアの多い都市」の座に輝いた。アジアナンバーワンの資産家として知られるダイレン・ワンダ(大連万達)グループの王健林氏が住んでいることでも有名だ。

経済の低迷や株価の暴落が国際市場の混乱を引き起こしている中国から、北京に次いで香港(6400万人/4位)、上海(5000万人/5位)、深圳(4600万人/7位)、杭州 (3200万人/9位)と、5都市もトップ10入りしている事実には驚きを隠せない。

しかしフージワーフ会長は、中国では政府からの圧力逃れを目的とする財産隠しの傾向がある点を指摘し、「中国におけるビリオネア数や総資産額は実際に公になっている数字を上回る」と見ている。

レポートからはほかにも、世界のビリオネア女性実業家124人中のうち、93人が中国人女性であることなども報告されている。(ZUU online 編集部)