為替見通し
(写真=PIXTA)

4日の東京市場は、前週の雇用統計が良好な結果だったにもかかわらず、ドル安に動く流れを引き継ぎ、111円台前半まで下落した。海外市場でもその流れは継続し、原油先物価格の下落などから、リスクオフの展開となると、111円08銭の安値を付けた。

5日の東京市場は、前日の流れをそのまま引き継ぎ、日本株の下落に連れる形で、110円台前半まで下落した。海外市場では、菅官房長官の口先介入に反応する形で、110円台後半まで値を戻す場面もあったものの、安倍首相の介入等へ否定的な内容の発言が伝わると、一時、109円94銭まで下落した。

6日の東京市場は、ショートカバーの動きから、午前中に110円65銭の高値を付けたものの、日本株の下落に連れる形で、再び110円台前半に押し戻された。海外市場では、FOMC議事録の内容がハト派寄りだったことで、109円33銭まで急落した。もっとも、その後はリスクオンの流れとなり、109円台後半まで値を戻してニューヨーククローズとなった。

7日の東京市場は、口先介入の動きがあったものの、仕掛け的な売りに押される形で、108円台後半まで下落した。海外市場でもその流れは変わらず、原油先物価格の下落などからリスクオフに拍車がかかり、一時、107円69銭を付けた。その後は、ショートカバーが入り、108円台前半でニューヨーククローズとなった。

8日の東京市場は、週末要因から、円買いポジションをクローズする動きが出たことに加え、麻生財務・金融相による円高けん制発言から108円台後半まで値を戻した。海外市場でもその流れは続き、一時、109円台に回復したものの、その動きも長くは続かず、伸び悩んだ。

今週の為替展望

今週注目される経済指標は、11日の2月機械受注、中国3月消費者物価、生産者物価、13日の3月国内企業物価指数、中国3月貿易収支、米3月小売売上高、米3月生産者物価、4日の米3月消費者物価、15日の中国1-3月期GDP、中国3月鉱工業生産、中国3月小売売上高、中国3月都市部固定資産投資、米3月鉱工業生産・設備稼働率などである。

今週の外国為替市場が、為替介入への期待が持てない状況且つ、ハト派寄りのFOMC議事録から円高方向で考えるのが妥当である。

安倍首相による通貨安競争回避発言から、日銀による為替介入期待が低下しており、FOMC議事録の内容から速いペースでの追加利上げが期待できないことから、引き続き円高トレンドは避けられない状況といえる。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、-2σまで下がっており、週足14週のRSIは、30%程度となっており、やや下げ過ぎと言える状況である。

テクニカル面では、反転があっても良い水準となっているものの、レンジ相場が続いていた状況から、下方向にレンジブレイクしていることを考えれば、やはり円高トレンドを想定すべきだろう。ただ、安倍首相の発言以降も、麻生財務・金融相など、政府高官の口先介入が増加していることから、過度な円高をけん制する発言からの急騰には注意すべきである。(ZUU online 編集部)

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