シドニー,オフィス市場
(写真=PIXTA)

要旨

◆オーストラリアの不動産投資市場は成熟しており、特に近年、比較的高い利回りや豪ドル安による割安感から、海外資金による不動産取得の増加が顕著となっている。

◆オーストラリアは資源国としてのイメージが強いものの、サービス業が集積するシドニーでは、オフィステナントに占める金融セクターの比率が高く、資源価格や中国の景気動向による直接的な影響は小さい。

◆シドニーのオフィス市場は、CBD(中心業務区域)を中心に複数のオフィスエリアから構成されており、現在、CBDに隣接するバランガルーエリアの開発が進行している。

◆シドニーのオフィス需給は、底堅い需要と限定的な新規供給に加え、住宅転用に向けた築古ビルの取り壊しによって、今後も安定した推移が見込まれている。

◆シドニーのオフィスビルは、長期的に安定したインカムゲインを見込めることから、日本の投資家にとっても魅力的な投資対象とみられる。ただし、中国の景気動向が間接的にオフィス需要と供給の両面に影響する点には注意したい。