クラシックカー,投資
(写真=Thinkstock/Getty Images)

クルーザーや宝石、絵画など、富裕層や資産家に人気の「嗜好品」。富裕層がこれらを購入する理由は、高級嗜好そのものよりも、投資目的である場合が多い。資産価値があり、将来的にも価値があがる可能性も高く、投資に最適だからである。

その中で、いま注目されているのが、クラシックカーである。

新車よりクラシックカーが人気

最近の投資動向を含めて、その人気の秘密を英大手不動産コンサルタント会社ナイトフランクが発表している「贅沢品投資指数(KFLII)」から探ってみよう。KFLII(Knight Frank Luxury Investment Index)はアンティーク家具や中国古陶磁、宝石、クラシックカーや絵画など10種類の贅沢品への投資リターンを数値化したものだ。

中でもここ10年での伸び率が最も大きいのが、490%増と飛躍的な成長を遂げているクラッシックカ―である。ベントレーの新車なども近代的な投資商品として人気だが、根強く安定したクラシックカーの需要には太刀打ちできないだろう。

低リスク・高リターン? クラシックカー投資の世界

これまでの最高額は2014年に落札されたフェラーリ 250GTベルリネッタだ。1962年から63年にかけて1台1台ハンドメイドで製造された幻の車だ。3811万ドル(約40億円弱)の値がついている。

この記録にはおよばないものの、同車種で1956年に製造されたものが1320万ドル(約13億2000万円)で落札されている。ほかにも、1982年に10台のみ製造されたポルシェ956ワークススペックが、1012万ドル(約10億円)で落札されるなど、希少価値の非常に高いクラッシックカ―が、2015年は8台も資産家の手にわたっている。

ひと昔前までは、一部の熱狂的な車マニアの間で人気があったクラッシックカ―。現在、従来の純粋なコレクターに加え、資産価値を見出す投資目的の買い手が増えたことで、需要が大きく伸びている。車や骨とう品に限らず、過去に製造された商品は市場に出回る数量が限定されている。フェラーリ250GTに代表されるように、生産当初から少量限定とあれば、なおさら希少価値があがる。

仮に現在のクラシックカーブームが去ったとしても、それ相当の金額で引きとる買い手を見つけるのに、あまり苦労はないだろう。「低リスク、高リターン」の投資商品として、投資家の注目を集めているのだ。