日本株銘柄フォーカス,東レ
(写真=PIXTA)

第1四半期は会社計画を上回る順調なスタート

東レが5日に発表した第1四半期(4-6月期)の決算は、売上高が前年同期比3.8%減収、営業利益が同10.7%増益となりました。売上高はドル円の13円余りの円高による目減りもあって減収となりましたが、営業利益は情報通信材料・機器セクターの大幅な増益などから二桁の増益を確保して第1四半期として過去最高を更新しています。

通期の売上高は円高や原燃料安を考慮して下方修正されました。ドル円の想定レートは105円と据え置きとなりましたが、新興国通貨安を反映させ繊維、プラスティック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料の売上高をそれぞれ引き下げ、トータルで700億円の下方修正となっています。

しかし、売上高の下方修正の理由が円高や原燃料安であることから営業利益の通期の見通しは据え置きとなっています。足元の主力事業は堅調で、この第1四半期の営業利益も会社計画を大きく上回って着地したとみられます。二桁増益での最高益更新に向けて順調なスタートを切ったといえそうです。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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