クラシックカー投資
(写真=Thinkstock/Getty Images)

投資といえば、株や債券、不動産を思い浮かべるのが一般的だろう。こうした資産は流動性も高く(換金しやすい)、誰でもスムーズに取引ができるのも魅力の1つだ。

ところが、富裕層は、目先の値動きにとらわれず、一般的な資産に加え、絵画などの美術品、骨董品、ワインなどに資金を振り分ける。最近、富裕層の間で投資対象として注目を集めているのが「クラシックカー」だ。レトロなフォルムを残す往年の名車が投資家たちの間で話題となっている。単なるコレクションではなく、投資としてのクラシックカーの魅力に迫る。

10年で驚愕の「リターン490%」

国内の居住用不動産などは、年月が経てば経つほどその資産価値は下がり、特需にでも恵まれない限り、数十年後も買値を維持して、さらにそれを上回るのは至難の技だ。ところが、アンティークの類に含まれるものは、古ければ古いほどその価値が高まり、愛好家の人気を集める傾向がある。

こうした市場の活況状況を知るには、イギリスの大手不動産コンサルタント会社・ナイトフランクがまとめている贅沢品投資指数(Knight Frank Luxury Investment Index・KFLII(が参考になる。この指数は、クラシックカーを含む絵画、宝石、アンティーク家具など10種類の贅沢品への投資を数値化。特に、その中でもクラシックカーの伸びは目覚ましく、10年で約490%増という結果を残している。ではその驚異的なリターンをたたきだしている原動力は何か。

ナイトフランクによると、2015年に世界中のオークションにかけられた25台のクラシックカーのうち、8台が10億円以上で取引された。マクラーレンの1375万ドル(約14億円(を筆頭に、ジャガーのCタイプが1320万ドル、ポルシェ1010万ドルの高値がついた。それぞれの車の希少価値が価格の下支えとなっている。例えばポルシェの車種の場合、「956ワークススペック」という1982年に10台限定で製造された代物だ。