富裕層,人種差別,米国,偏見
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米国における実質世帯正味資産額790万ドル(約8億1646万円)以上のミリオネア層は、全体の1%。セントルイス連邦準備銀行の2013年のデータによると、そのうち黒人が占める割合はわずか1.7%とほかの人種とは比較にならないほど低い。

周囲から羨望のまなざしを受ける黒人ミリオネア層だが、一般庶民やほかの人種には想像もつかない複雑な社会背景が潜んでいるという。

黒人女性ミリオネアが訴える偏見と差別の現状

2009年の新政権誕生にあたり、バラク・オバマ大統領が黒人初の大統領として就任するなど、表面上は人種差別問題が徐々に解消されつつある印象を他国に与えている米国。

社会的成功をおさめるうえで、黒人であることは女性であることと同じくらいネガティブな要因とされてきた。しかし所得格差を始めとする様々な調査からは、そうした不平等な現状がほとんど改善されていない証拠が明るみにでている。。

黒人女性という「成功の壁」を乗り越えて、自力でミリオネアとなったアフリカ系アメリカ人、シーラ・ジョンソン氏は、米メディアの取材で黒人と白人の生活境遇の差について切々と語った。「仮に自分が白人男性として生まれていれば、苦労の度合いははるかに下回っていたはずだ」という確信のもと、黒人の若者たちのキャリアを支援するフェローシップ事業なども行っている。

ジョンソン氏は10年かけて、ワシントン州に高級リゾートホテル「サラマンダー・ホテル・アンド・リゾート」を完成させた。ブラック・エンターテイメント・テレビジョンというアフリカ系米人向けケーブルTVチャンネルの設立者でもあり、まさに成功を絵にかいたような生活を送っている。

しかし成功に至るまでの道のりでは「女に、黒人になにができる。失敗するにきまっている」といった侮辱を散々受け、成功した後にも「黒人で女なのに、どうして成功できたんだ」という偏見が根強く残っているという。

ジョンソン氏は物質では解消できない孤独感をいだいている黒人富裕層がけっして自分だけではないとし、「いくらお金があってもアフリカ系の血は変わらない」と、人種差別や偏見の壁が世間で認識されているも巨大なことを訴えかけている。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)