FX,大損
(写真=Thinkstock/GettyImages)

FXで大儲けしたという話と同じかそれ以上に、FXで大きく失敗したという話を耳にする。現実に誰もが取り組むことが可能とわかっている上、ハードルが非常に低いトレードである分、下手なホラーストーリーよりもよっぽど恐ろしい失敗談も存在する。何故失敗したのか、何故大損まで突き進んでしまうのか。今回は、このFXにおける損害についての失敗談や原因などを解説する。


FXの大損は恐ろしかった

人は基本的に、痛い目に遭わないと行動を改めない生き物だ。FXを体験した諸先輩方が残す、「FXでやってはいけない」と言われている事がいくつもある。しかし、勝っている時にはそれをやってしまう。順風満帆な時に言われる諫言ほど、興が冷めるものもないだろう。しかし、失敗してからでは遅いのがFXの世界だ。

FXは勝っている時は良いとして、負けると自分でも驚くほど負けが続く。初心者に特によくある傾向だ。そして「どうやって今まで勝っていたのか」までわからなくなり「どうすれば勝てるのか」という考えに思考を向けるのだ。

これは大きな間違いである。大事なのは「勝ち方」ではなく「負け方」なのだ。FXは一度の大負けが致命傷に成りうる危険性を含んでいる。そしてそこに至るまでのきっかけは、勝っている最中にこそ潜んでいる。勝っているはずがいつのまにか破滅へと突き進んでいる。これがFXの恐ろしさである。

FXで失敗してしまう人の共通点とは

百聞は一見にしかずとは言うが、多額の金銭が絡む話である以上、安易に負けてこいと言うわけにもいかない。そこで、FXで負けた、失敗したという人の事例に目を向ける。するといくつかの共通点が見えてくる。まずは「利小損大」。

勝率は高いのに負ける額が大きいため、利益につながらないパターンだ。FXで大事なのは勝率ではなく実際に獲得した利益だ。FXで勝率を誇るのはただの自己満足でしかない。

想定よりも逆を行き損切りもできず「塩漬け」にすることもよくあるパターンだ。予想と逆の値動きを見せたのに、そのうち戻ることを期待して放置する。これによって損害が大きくなるのだ。負けを認めるというのは難しいが、これができないから大損になるのだ。

「ナンピン」の使いどころが悪いのも共通している。マイナスの時にナンピンをして大勝負に出て、勝っている時は買い増ししない。これに利小損大が加われば、勝てるわけがないのだ。

「勘」に頼っているというパターンも多い。為替相場は生き物に例えられるほど予想が難しく、ニュースや事故、政変などの世界情勢で大きく変動するものだ。何故FX会社に情報ツールや高度なチャートツールが揃えられているのか。それはとても重要であり、必要だからである。これを活用しない手はない。

FX取引で重要な「ポジション」についても言及しなければならないだろう。負けている時のナンピン、勝っている時の予定外のポジション増加を行うと、ロスカットになりやすい。これはリスクコントロールの重要性を示唆している。

所持資産におけるポジション保有の限界を計算しないのでは、リスク管理ができていないも同然だ。そしてこれらの要素がいくつか重なると「冷静さを失う」事となる。失敗を取り戻そうとして躍起になり、いつもは手を出さない取引に手を出すようになる。これが破滅への第一歩になるのだ。

大損の回避策はないのか

「投資のスタイル」を決めて、そこからはみ出さないようにする。これが一番確実だ。トレードに参加できる時間帯や資産状況などは人それぞれである。そこに合致した投資のスタイルを作ることが、負けないための最初の一歩となるのだ。

基本を押さえるという意味なら「損切りの徹底」が最重要にあがる。損失を限定し、利益を追求する。肉を切らせて骨を断つのがFXだ。

「トレード時間を吟味する」のも大きな意味がある。外国為替相場は24時間いつでも動いている。時差があるため取引が活発な時間は日本のそれとは異なってくるのだ。

これらの要点を抑えた上で「情報の分析を怠らない」ことが、FXで負けない方法だ。幸いにもFX会社はこの分析に役立つツールやシステム、その参考データとなるチャートツールを充実させてきている。FX会社は、これらのツールを使う人が多いから充実させるのだ。

負けたと思った時は一度、状況を分析してみるといいだろう。正しい分析を行ううちに、思考も冷静さを取り戻している。損を取り返すと意気込むのは、それからでも遅くはない。

負けが続き、損を取り返すための大勝負に出て負ける。こういった負けの失敗例の共通点を見れば、誰もが「遅かれ早かれ破滅しただろう」と考える。しかし当事者になった途端、その判断ができなくなるのだ。一つ一つは大したことがないミスも、積み重なると大きなプレッシャーとなる。そのプレッシャーに負けて冷静さを失った時こそ、破滅が確定してしまうのだ。

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