株式相場見通し,上値挑戦
(写真=Thinkstock/GettyImages)

日経平均予想ジ レンジ 18,190 ~ 18,800 円

今週は、日米とも祝日を挟んだ4日間立会であったが、米次期政権の経済政策への期待に対する米国株高や円安進行が追い風となり、日経平均は7日続伸から終値ベースでの年初来高値を上回った。

海外の焦点

NYダウは、良好な経済指標を材料に19,000ドル台に乗せ、史上最高値を更新している。トランプ氏の大統領選勝利により、7年間に及ぶ米国株式市場の強気相場はさらに長期化する可能性が強まっている。

トランプ次期大統領が大規模なインフラ投資を推し進め、法人税や一部所得税減税を実施し、規制緩和に踏み切るとの見通しが明るさを増している。更に、米国債市場は30年に及ぶ強気相場に終止符が打たれ、株式への資金シフトが鮮明になると予想される。

原油価格が10/28以来49ドル台に持ち直してきた。ロシアのプーチン大統領が原油増産を凍結する用意があると表明した上、産油国首脳らの合意に前向きな発言が支援材料となった。ただ、OPEC総会(11/30)までは増産凍結をどの程度抑制するかなど、具体策は決まらず予断を許さない状況が続くことには留意しておきたい。

国内の焦点

今週、ドル円相場は113円台に乗せて、9月日銀短観における企業の想定レート107.92円を大幅に上回り、企業収益改善期待は一段と膨らんできた。ドル高、円安により米10年債利回りは年初の2.3%に戻った。

しかし、当時のドル円相場は119円台で推移しており、10年債利回りに比べてドルの上昇幅は小さく、更なる円安を見込んでもおかしくない。日銀がゼロ金利誘導を続ける限り、ドル高、円安の持続力はありそうだ。日本企業の収益はドル円の動向に左右されやすいだけに、円安基調が持続する限り、日本株に対する強気スタンスは維持したい。

来週の株式相場

テクニカル面では、上昇ピッチの速さに対する短期過熱感が指摘される。ただ、米国株高・円安進行が支えとなり、例え調整に入っても押し目を狙う投資家も多いと見られ下値は限定的であろう。チャート上では、下値切り上げ形で上昇トレンドは崩れていない。

以上、来週は米重要経済指標を睨み、利上げペースの思惑から米株価、米金利、為替の動向などに注目が集まる。日経平均は円安基調を背景に上値挑戦の展開と見ている。日経平均のレンジは、上値は昨年末もみ合った18,800円付近が意識され、下値は5日線18,190円が目処となる。

株式見通し11-25

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト