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MUFG Innovation Hubより

AIの発達でNVIDIAが活躍するワケ

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(写真=PIXTA)

人工知能(AI)の普及を契機に、存在感を高めているIT企業がある。それは、NVIDIA(エヌビディア)だ。

もともとは、コンピュータのグラフィックス処理や演算処理を行う半導体であるGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を開発販売していた。それにより培った知見を活かして、AI時代の地歩を固めつつあるのだ。

AIが加速度的に実用化に向かい社会へ浸透しようとしている中で、GPUというコンピュータの一部品のメーカーがなぜ存在感を増してきているのだろうか。

AIの時代を自ら切り拓くNVIDIA

まずは、AIの時代になぜGPUの重要性が増してくるのか理由を見てみよう。GPUはもともと、コンピューティングを主に行うCPUとは異なり、一度に大量の計算を必要とする画像の表示を並列コンピューティングで行ってきた。その並列計算能力の処理能力に目をつけ、科学計算等に用いる汎用的なHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)に転用され、機械学習やディープラーニングにも使われるようになったのである。

GPUを生産してきたNVIDIAだが、たまたまAI分野での存在感を示し始めたわけではない。NVIDIAは「AIコンピューティングカンパニー」と自社を位置づけ、IoTとAIの時代に欠かせない存在になりつつある。AI時代を切り拓こうとするNVIDIAの詳細を見ていこう。

NVIDIAは、インターネットの黎明期に設立された。Windows95の登場によりパソコンとインターネットが爆発的に普及するよりも前、1993年である。スマートフォンなどのモバイル機器やクラウドサービスの普及などを経て、IoTやAIが主役になる時代でも成長を続けている企業だ。

ただAIの実用化推進にあたりNVIDIAがクローズアップされる背景には、最近のAIの進化もある。一般にAIと呼ばれる技術の一つには「機械学習」があり、大量のデータと注目する特徴をコンピュータにインプットして自動的に学習させてきた。さらに近年では、人の脳神経のメカニズムを模倣したニューラルネットワークを活用してコンピュータに学習させる、「ディープラーニング」がある。これに約5年前から注目が集まっており、AIブームに火をつけたのだ。

最近では、音声認識など特定の分野向けのAIでディープラーニングを活用し、人間と比べても遜色のない精度が達成されるなど、普及に向けてますます品質も上がっているところである。

そのディープラーニングに有用なデバイスをNVIDIAが提供していることから、注目度も増してきているのだ。例えばNVIDIAは、GPUコアと大量のメモリーを搭載した、パソコンやサーバーなどのアプリケーションの処理速度を上げる製品「Tesla」を展開しており、ディープラーニングの稼働にも活かされているという。

GoogleやIBMなどの巨大企業や大学の研究室に至るまで、多くの研究開発機関がすでに「Tesla」を使ったディープラーニングの開発を推進しており、NVIDIAのプロダクトがAIの爆発的な進化を支えている。そのため、NVIDIAもますます無視できない存在になりつつあると言えるだろう。

ディープラーニングとGPUの、切っても切れない関係

さらに、NVIDIAはGPUの開発だけではなく、より深くAIやディープラーニングへ取り組む姿勢を見せており、自動運転車などへの応用も進んできた。

自動車産業は、自動運転技術の普及により1,000兆円市場が出現すると言われている。その自動運転では周辺環境の認識、自己位置の測定、状況に応じた行動選択などを的確に行うために、より複雑な計算が求められる。それに、NVIDIAの技術が注目されているのだ。

NVIDIAは、人間が行う運転を学習することにより、走行ルートや回避物などを解析し行動選択することに比重を置いた車載AIの実現を後押しする「DRIVE PX 2」を開発。拡張性の高い構造になっているため複数のGPUの組み合わせにより処理能力を高め、最終的に完全な自律運転の実現にも大きく貢献すると見られている。

すでに中国のBaiduとオランダのTomTomの両社が、AI輸送への応用を目指して「NVIDIA DRIVE PX 2」を導入している。走行している自動車をリアルタイムで地図にマッピングする機能など、自動車とクラウドコンピューティングを組み合わせたプラットフォームの構築を進めているというのだ。

つまり、自律走行車の自動運転技術を実地で使用するためにもNVIDIAの力が欠かせず、AIの自動運転車への応用に合わせて、同社のプレゼンスもさらに伸びてくる可能性もある。今後の技術開発の動向に注目だ。(提供:MUFG Innovation Hub

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