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お金のプロに聞く! (下)

税金ナシ!NISA活用法と、お金のプロがコッソリ教える「お得」情報

NISA, 貯める, お金
(写真=DAILY ANDS編集部)

2016年話題になった資産運用にまつわる言葉から、分からないことを徹底解説してもらうシリーズ「今さら聞けないこの単語、徹底的にお金のプロに聞く!」。最終回は「NISA」(ニーサ)を学んでいきましょう。

【今さら聞けないこの単語、徹底的にお金のプロに聞く!シリーズ】
上:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由
中:「ふるさと納税」この手順ならできるかも!初心者向けに徹底解説
下:税金ナシ!NISA活用法と、お金のプロがコッソリ教える「お得」情報

今回、解説していただいたのは…

今回、金融用語について解説いただいたのはマネーコンサルタントの頼藤太希さんです。

(画像=頼藤氏・DAILY ANDS編集部)
(画像=頼藤氏・DAILY ANDS編集部)

頼藤 太希(よりふじ たいき)さん

Money&You代表取締役、マネーコンサルタント。外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事したのち、2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。執筆、書籍の出版・監修、講演などを通じて日本人のマネーリテラシー向上に努めている。一生涯のお金の相談パートナーが見つかる場『FP Cafe』を運営。日本証券アナリスト検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。近著に『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)。

──色々と情報が出回っている感もあるNISAですが、あらためてご教示頂いても宜しいでしょうか?

頼藤:はい。まず、NISAは金融商品を売買する口座のことです。そしてNISA口座で運用できるのは上場株式と公募株式投資信託です。そのふたつしかできないんですよ。預金もだめ、保険もだめ、国債もだめ。

──そうなんですね。

頼藤:例えば、A社の株を100万円分買ったとする。そうしたら株価が上がって、投資したお金が200万円になった。自分が最初投資したのが100万円だから、100万円の利益が出たことになります。この利益に対して、日本では20.315%の税金がかかります。

──利益に対して税金がかかるんですか?

頼藤:はい。100万円分の株が200万円になると、100万円の値上がり益が出た、と言えます。そしてこの株を売却して100万円分の利益を得たとすると、この100万円を「売却益」と言います。税金がかかるのは、この売却益の他に、配当金、あとは株式投資信託の分配金もあります。この3つが出たときには、税金が20.315%取られちゃうんです。

──結構多いですね!

頼藤:所得税と住民税を足した数字なんです。所得税率が15.315%、住民税率が5%です。何もしなければ、これは必ず取られちゃう。

でもNISAは、ここの税金がかかりませんよ、っていう制度です。普通だと100万円もうかったら約20万円も取られます。80万円もらえるからいいでしょという人がいるかもしれませんが、20万円って大金じゃないですか。20万円あれば海外旅行に行けます。NISAはそれをなくしてくれます。

──NISA口座を使えば、株や株式投資信託で得た利益から税金を取られないということですね。上限はいくらなんですか?

頼藤:1年間に120万円です。例えば120万円をNISA口座で運用して、1億円になっちゃったとします。あまり考えにくい金額ですけど(笑)。でも、1億円の売却益が出たとしても、税金はかからないんですよ。120万円が200万円になっても、120万円が1兆円になったとしても、NIAS口座で運用していれば税金を払わなくていい、ということなんですよ。

──株や投資信託に投資するんだったら、NISA口座がいいってことですか?そういうのって、デイトレをやっても別に関係ないんですか?

頼藤:これはちょっと説明しましょう。例えばNISA口座で120万円分投資したとしましょうか。200万円の値上がり益が出たから売っちゃえ!って思って売ると、80万円の売却益が出ますよね。利益が出て、80万円は税金がかからずに受け取れます。しかし、その80万円で新たに株を買おうとしも、もう120万円の投資枠を使い切ってしまったので、その年はNISA口座で投資をすることはできないんですよ。だからNISA口座はデイトレにはあまり向いていません。

NISA, 貯める, お金
2016年分からなかった金融用語についてインタビューするDAILY ANDS編集部員(写真=DAILY ANDS編集部)

──1万円の投資を120回やっても良いんですか?

頼藤:それだったらOKです。1万円の投資を120回、というデイトレだったらOKです。

ちなみに、NISAは株式売買の手数料をかからないようにしてくれるところも多いんですよ。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などがそうです。株を買うときに、普通だったら手数料が100円とか取られちゃうんですが、それがNISAだと取られないようにしてくれたりもします。

──それは良いですね!デメリットはあるんですか?

頼藤:100%NISAが良いと推せないのは、逆に損をしたときの話があるからなんですよ。

NISA口座ではない通常の口座で投資した100万円が50万円になっちゃったとしましょうか。50万円分も損をしたら嫌ですよね。でも、その年に確定申告をしたほうがいいんです。「損をしているのに確定申告」って、あまりイメージないかもしれませんが、そのマイナス50万円っていうのを、翌年に持ち越せるんです。

──……はい。

頼藤:難しいですよね。では具体例を出しましょう。今年50万損しちゃった。でも、翌年の投資で200万円もうかったとします。この2年間で考えたら、投資成績はプラス150万円なので、150万円に対して税金を払うべき、と考えたいじゃないですか。でも確定申告で損失を繰り越さないと、200万円に対して税金を払わなければいけないことになるんです。本来だったら去年の負けとトータルでプラス150万円なのに、税金って1年毎に払う仕組みだから、損失を繰り越さないとたくさん税金を払っちゃうことなになってしまうんです。本来は150万円しかもうかっていないのに。

そこで、確定申告をして、損失を繰り越して、150万円分しか税金を払わなくてもいいことにしてもらった方がいいんです。

──なるほど。

頼藤: しかし、NISAだとそれ(損失を繰り越すこと)ができないんです。なぜかというと、NISAでは、損失が「なかったこと」とみなされるからです。

──もうけても税金を払わないから、利益がなかったことになる。だから損失も同じで、なかったことになる。NISAは利益や損失に「無関心」ということ?

頼藤:そんな感じです。利益に対しても税金の観点からは「なかったこと」にするから、損失も「なかったこと」にする。諸刃の剣ですね。これがNISAの弱点です。

あとは、5年間しか継続できないのも弱点です。

──5年たったらその口座はどうなっちゃうんですか?

頼藤:基本的には、保有している株や投資信託を通常の口座に移管することになります。

ただし実は、その後5年間延長できるんです。つまりトータル10年間はNISAで継続できる、と言われています。今後、制度が変わるかもしれないですけどね。

ちなみに今「積立NISA」というものが作られると報じられています。制度の内容は変わる可能性がありますが、今のところ報じられている限りでは「積立NISA」の積立期間は20年で、1年間の投資上限金額は40万円となっています。

──ありがとうございます。とても分かりやすい説明でした!

NISA, 貯める, お金
(写真=DAILY ANDS編集部)

──最後に、素人でも資産運用が簡単にできそうな方法をご教示頂けますでしょうか。

頼藤:もし会社にその制度があれば、「財形貯蓄制度」っていうのを使ったらいいと思います。会社に制度がなければできないですが、あるところの人が多いと思います。

──財形貯蓄制度……。

頼藤:財形貯蓄制度って全部で3つあるんですけど、ひとつが「一般財形貯蓄」、ふたつ目が「財形住宅貯蓄」、3つ目が「財形年金貯蓄」です。

そもそも確定拠出年金がなぜいいかというと、給与から天引きで強制貯蓄できるからですよね。強制的にお金を貯められる仕組みを作ることが大切なんです。人間って意志が弱いから。さらに強制的に貯蓄できる制度のなかで、税金的な優遇があったら、使っちゃおうよ、ということです。

──確かに。

頼藤:で、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄については、元利合計550万円までは利益に対して税金がかからないんです。NISAみたいな感じですね。毎月積み立てなんですけど、その利子に対しては税金がかからない。

確定拠出年金も積み立て中に出た利益に対して税金はかからないんですよ。確定拠出年金の場合はさらに所得控除の話があったから、確実に税金が戻ってきてお得です、というお話でしたね。

──おっしゃるとおりですね。

頼藤:強制的に自動的にお金を貯めつつ、節税できる制度っていうのは、利用したほうがお得だと思います。

──他には何かありますか?

頼藤:もし百貨店で買い物をするんだったら、「デパート積み立て」はいかがでしょうか。毎月1万円を積み立てていくと、1年たったら13万円分の商品券になります。プラス1万円分のボーナスがもらえるんですね。年利で考えると約8.3%。旅行好きなら、似たような制度で「旅行積立て」なども利率は良いと思います。HISやJTBはもちろん、JALやANAなどの航空会社でもできます。ただし、デパート積み立ても旅行積立も、積み立てたお金の使い道が決まっているので、積み立てた後、本当に利用するかどうかを考えてから活用すると良いと思います。

──趣味と抱き合わせる貯蓄方法もあるんですね。ありがとうございます!

専門家に根掘り葉掘り聞く事で、分かっていたようで分からなかった言葉がクリアになりました。2017年もお金と素敵な関係を築いて行きたいと思います!(「今更聞けないこの単語、徹底的にお金のプロに聞く!」、終わり」

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DAILY ANDS編集部
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(提供:DAILY ANDS

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