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(写真=Thinkstock/GettyImages)

株式用語として「CAGR」という言葉を聞いたことがあるだろうか。企業の成長率を測る指標として使われているものであるが、アルファベットの略語であったり、計算式が出てきたりすることから自分には関係のないものと思っている人も多いだろう。しかし、ほんの少しの計算をすることによって、これまでと異なる高度な投資戦略が立てられるとしたらどうだろう。興味が出てくる人もいるのではないだろうか。

この指標を理解するだけですぐに結果が出るようなものではないものの、知っているのと知らないのとでは投資をするうえでも結果に大きな違いが出てくるものと思われる。この機会にぜひ「CAGR」に対する苦手意識を払しょくし、新たな投資戦略に役立ててほしい。


CAGR(年平均成長率)とは

CAGRとは、「Compound Annual Growth Rate」の略で「年平均成長率」と訳される。企業の財務分析や投資判断を行う際のデータとして使われている指標であり、複数年にわたる成長率から1年あたりの幾何平均を求めたもの(=複利計算によって求めた成長率)ということができる。

例えば、成長著しい新興企業ではCAGRが高くなる傾向があり、成熟した大企業ではCAGRが低くなる傾向がある。成長性を測るための指標としてとても有用な指標ではあるが、過去の実績をもとに計算することになるため将来を確約するものではないという点には注意が必要だ。

現在から将来を予想する計算ができないわけではないが、将来の数値の見積もり方によって結果が大きく変わってしまうことから計算は難しいだろう。

また、計算する期間の取り方によって結果が大きく異なってしまうという側面があることも理解しておきたい。特に、景気に左右されやすい銘柄で1年ごとの数値が大きく異なるような場合、どの期間を用いて計算するかによって計算結果は大きく異なってしまう。

短期間で急激に売り上げが伸びたり減ったりしたような場合は、実態との乖離が大きくなるので、特に注意が必要だ。

CAGRの計算方法

実際にCAGR(年平均成長率)を計算してみよう。例えば、100万円の売上高が5年間で200万円に伸びたときの5年間の平均成長率を考えてみよう。

5年間で「200÷100=2.0」となり、2倍すなわち「100%増」だから、1年あたりの平均成長率は「100÷5=20」で20%と答えたくなるが、これは誤りである。

CAGRは、複利の考え方を前提にしているため、100×(1+x)×(1+x)×(1+x)×(1+x)×(1+x)=200となるような「x」を求める必要がある。これを計算すると、「14.87%」(小数点第3位で四捨五入)が導き出される。

これを一般的な式に直すと、「CAGR=(n年度の数字÷初年度の数字)★(ハット・キャレット、べき乗){1÷(n-1)}-1」と表すことができる。

考え方としてはそれほど難しくないはずであるが、アルファベットの略語や、ややこしい計算式が出てくるだけで毛嫌いする人もいるだろう。

しかし、この計算ができるだけで、成長率の計算を簡単に行うことができるようになり、これまで割高だと思っていた銘柄が成長率を加味してみると割安に見えてくるなど、人よりも一歩先んじた投資戦略を立てることが可能になるはずである。

ExcelでのCAGR活用方法

CAGRは、EXCELで簡単に計算することができる。例えば、A1セルに「初年度の数値」、B1セルに「n年度の数値」、C1セルに「n」となる数値を入力し、任意のセルに「=(B1/A1)★(ハットキャレット、べき乗)(1/C1)-1」を入力すると、簡単にCAGRが求められる。

このとき、CAGRが導き出されるセルは、そのままの設定ではパーセント(%)の形では表示されないため、当該セルを右クリックし、「セルの書式設定>パーセンテージ>小数点以下の桁数を2」と設定すると見やすくなるだろう。

EXCELであれば、長期間にわたる数値を俯瞰することができ、その中の任意の期間を選んでCAGRを計算するということも簡単にできる。

こうした計算を何度か繰り返していると、過去から現在までの成長が自分の体験として実感できるようになり、分析する際にも様々な見方が浮かんでくるだろう。

分析の手法としてこれだけに頼るわけにはいかないものの、成長率を計算する指標としては簡単に計算できるものであり、使わない手はない。

売上や利益などの数値を追うだけの分析だけでなく、EXCELを使った簡単な数式で成長率が把握できるのであるから、一度は試してほしい。

投資戦略に活用を

CAGRは「年平均成長率」と訳される指標であり、成長率を把握するために非常に有用な指標である。過去の数値をもとに計算せざるを得ない点や期間の取り方で計算結果が大きく異なる可能性がある点など、注意すべき点はいくつかあるが、簡単な数式で計算ができるため、ぜひとも自分で計算を試してほしいものである。

少しの計算をするだけで単純に数値を追うだけの分析よりも高度な分析ができるようになることから、ぜひ投資戦略を立てる際に活用してほしい。(ZUU online編集部)

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