値動きを予想する際、意識しておきたいのが直近の高値と安値です。レートは上下していても、直近の高値を次々に更新していくのが上昇トレンドの定義です。少し押し目をつけてからまた上昇に復帰した時、前回の高値を超えていくと上昇トレンドが継続していることを確認でき、買いサインとなります。

(本記事は、羊飼い氏の著書『超ど素人が極めるFX』(翔泳社)の中から一部を抜粋・編集しています)

逆に上昇に復帰しても直近高値の水準でピタリと止まってしまうこともあります。そうなると上に向かうパワーは弱く、上昇トレンドに陰りが出た可能性が濃厚です。

下落相場も同様で、直近の安値を次々と更新していくのが下落トレンドの定義です。途中でリバウンドしても、再び直近の安値を割って下落すれば下落トレンドは継続中と確認でき、売りサインです。逆に、直近安値で下げ止まって反発するようなら、下落のパワーが弱くなっており底打ちが近いかもしれません。

直近高値と安値は反発や反落の目安としても使える

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(写真=PIXTA)

また、直近高値と安値は、トレンドラインや移動平行線と同様に、反発や反落の目安としても使えます。たとえば上昇相場で前回高値を超えられず反転する可能性を考え、利益確定の注文を置いておくのです。また、上昇トレンドで前回安値を下回ったり、下落トレンドで前回高値を突破すると、トレンド転換の可能性が浮上します。そこで、この水準に順張り投資の損切り注文を逆指値で出しておく戦略も有効です。

過去の高値と安値に線を引くと、同じ水準で何度も反転していることがあります。下落相場で上昇を抑えていた上値抵抗線が、上昇相場に転換後はそのまま下値支持線に変わるなど、どの局面でも節目として機能する重要なラインと考えられます。

『『超ど素人が極めるFX』』翔泳社(2016/5/10)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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ダブルボトムとタブルトップで天井と大底がわかる

チャートにはその形で今後の行方を予想できるものもあります。ここからは代表的なチャートパターンについて解説していきましょう。

「ダブルボトム」は相場が上昇に転じたことを示す買いシグナルです。ダブルボトムは文字通り、アルファベットの「W」の形を描くチャートの形です。下落相場や安値圏で現れると、相場が2回の大底を打って反転したことを示すサインとなり、絶好の買いタイミングとなります。2回目の底は1回目よりも高値にあるのが理想的な形です。

Wの文字の起点をネックラインと呼び、この水準を突破すると「W」の高さの倍程度の上昇が期待できるとされています。

具体的には、2回目の底を打ってネックラインを突破したタイミングか、突破した後の最初の押し目が買いタイミングになります。

利益確定はダブルボトムの上値目標である「W」の高さの倍とされるのが一般的です。

このダブルボトムの逆パターンが「ダブルトップ」です。高値圏で2回同じ水準の高値をつけて下落すると、そのまま下を目指す可能性が高くなり売りシグナルとなります。この場合は、ネックラインを下に割った時が売りタイミングとなります。

ダブルボトムとダブルトップと似たパターンとして、「トリプルボトム」「トリプルトップ」「ヘッドアンショルダー」(三尊)「逆ヘッドアンドショルダー」(逆三尊)があります。

いずれもネックラインをもつ左右対称のチャートパターンで、トレンドの転換を示すシグナルです。底や天井を3回つけていると、2回よりもシグナルの精度は高まります。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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