投資に興味を持って、今後、長期投資を志向している初心者のかたからの相談になります。多くの人がつまずく部分での間違いが有りますので、その点は修正したいお話しです。

イデコと証券口座で、いくつかの投資信託を購入しようと思います

アセットアロケーション, 資産配分, 長期投資, ポートフォリオ
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

●2017年1月:小鳥遊 ひろ様(男性・20代)よりのご質問

はじめまして。イデコ(☆)が始まるということで投資に興味を持ちました。資金としては月5万円で投資信託(☆)を行おうかと思います。

楽天のイデコで「たわら先進国株式」に24% イデコ以外で「ひふみ投信」20%、「セゾン資産形成」20%、「セゾングローバル」36%、とりあえず39歳くらいまでこのような形でいこうかと考えています。

上記の中で変えたほうがいいものございましたらご教示いただきたいと思い相談させていただきました。お忙しいと思いますが、ご返事いただけたら幸いです。

☆iDeCo(イデコ)とは?
個人型確定拠出年金(こじんがたかくていきょしゅつねんきん)のこと。公的年金や企業年金にプラスするかたちで自分で積み立てる「年金」のこと。拠出したお金を、投資信託などで運用する。個人でも節税ができることや、2017年1月から加入対象者が拡大したことから、いま、老後資金づくりの方法として注目を集めている。(参考: これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由

☆投資信託(ファンド)とは?
資産運用の専門家が株や債券などを取りまとめて運用してくれる金融商品。ひとたび資金を預ければ、その道のプロが経済動向や個別の企業についての情報収集をし、タイミングをはかって売買してくれる。ただしプロが運用することに対して手数料がかかる。商品選びの際はよくチェックしよう。(参考: 5分でわかる! 積立投資信託のアウトライン

ご回答:全体の資産配分の再チェックが必要です

ご質問、ありがとうございました。イデコをきっかけにして、投資に興味を持たれたようで、大変感心いたします。これだけ低金利の時代が長引き、給料も新興国のように毎年右肩上がりなどという事は無くなりましたから、投資である程度増やさないと、どうにもなりません。

20代の早くから投資に関心を持つのは、非常に良い事だと思います。投資は時間を味方につける必要があるので、若く始めれば始めるほど、大変なメリットがあります。私の20代なんて、何も考えていないしょーもない状態だったので、あまりの違いに驚きます・・・。

(画像提供=ノーロード投資信託徹底ガイド)
(画像提供=ノーロード投資信託徹底ガイド)

さて、今回のご質問を受けて、資産配分を拝見したところ、少々、勘違いをされておられるのではないかと思いました。

今の状態は一見、資産を配分したように見えて、全くそうなってはいません。まずは アセットアロケーション(☆)の決め方のページ を熟読してみて頂けませんでしょうか。

☆アセットアロケーションとは?
国内株式や新興国株式をどのくらい組入れるか?など、自分の資産全体を見渡してどういう投資先にどれくらいお金を配分するかを決めること。どの銘柄、どのファンドに投資するかということよりも、どういう資産配分にするか、の方が投資パフォーマンスに与える影響がはるかに大きい。まずはアセットアロケーションを決めてから、銘柄やファンドを選ぶとよいとされる。(参考: アセットアロケーションをまず決めよう

アセットアロケーションとポートフォリオの違い

アセットアロケーションとは、先進国株が何割で日本株が何割、という話しです。小鳥遊ひろ様は、セゾンバンガード何割、セゾン資産形成の達人何割、と言うような分け方をしており、これはアセットアロケーションではなく、ポートフォリオと言われるものです。

アセットアロケーションとポートフォリオは違いますので、この点をまず、ハッキリさせましょう。これが分かると、今の商品のセレクト(つまりポートフォリオ)が、小鳥遊ひろ様にとってそこそこ快適なのか、あるいはリスクの取り過ぎなのかが分かってきます。

この辺りの塩梅は、以前に質問頂いた回答、 アセットアロケーションの決め方の具体例 投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック のページを読んでいただくと、理解が深まります。

「どの商品を買うか」よりも「何に投資をするか」

非常に大事なのは、どの商品を買うかではなく、どんなアセットアロケーションで長期運用を行うかです。投資信託を使った投資は、商品選びから入ると非常に失敗しやすくなりますので、その点は頭に入れておいてください。

とは言え幸いな事に、小鳥遊ひろ様がとりあえず選んだファンドは、セゾン資産形成の達人ファンドの信託報酬がだいぶ高めな点を除けば、投資家の評価が高いものばかりです。

リスクとかめんどくさい事に一切目をつぶって30年間投資し続ければ、9割方、投資は成功するのではないかと思います。たぶん、九分九厘成功しますが、投資に絶対は無いので、その点は念のため。

いや、でもリーマンショックのような事態が到来したら、一時的にしても多大な損失を抱えるでしょうから、それに耐えられるかどうか。一切目をつぶれば耐えられますが、人間、そう上手くはいかないものです。

最初は面倒かと思いますが、やはり基本の部分から考えてみると良いでしょう。少なくとも、足し算引き算が出来る学力があれば、すぐに慣れて簡単にできるはずです。

ノーロード投資信託徹底ガイド
ノーロード(=手数料無料)の投資信託を中心に、「インデックス投資」について解説するメディア。運営者は企業で10年以上働いた後独立し、現在は投資だけで生活できる「ファイナンシャルフリー」に到達している。

(提供: DAILY ANDS

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