株主優待を愛する個人投資家にとって悲しいイベント。それがズバリ「株主優待の改悪」です。その悲壮感たるや、例えて言うなら、飼っていたグッピーの全滅で悲しみに包まれる小学校のクラス一同……といったところでしょうか。

さて、今年上半期も、いろいろな上場企業で株主優待の制度変更や改悪が行われました。今回はその中から、特に個人的に印象深い銘柄を5つ取り上げていきます。

楽しみだったグッズや果物が廃止に………

株主, 優待, 改悪, 利回り
(画像=Golubovy/ShutterStock)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306>

業績安定の大企業株が、10万円以下の手頃な価格で買えて高配当。優待株の鑑のような銘柄でした。株主優待としても、三菱UFJ信託銀行のイメージキャラクターであるピーターラビットのオリジナルグッズを贈呈していて、ハンドタオルは筆者も重宝していたのですが、今年から廃止に……残念です。

HIOKI <6866>

電気計測器一筋の日置電機は、長野県企業らしく「りんご優待銘柄の定番」として名を馳せた企業です。これまでも100株以上保有で信州りんごを3.5kg、1000株以上で5kgを送ってくれていました。 りんごの優待廃止理由は「調達が困難になった」とのこと。今後は配当金で還元する方針だそうです。

日置電気株式会社(6866)さんから株主優待が届きました(((o(*゚▽゚*)o))) 信州の大地に育まれたサンふじ! 今年は出来が良いらしいです^_^ りんご!りんご! ちなみにこの会社はテスターなどの電子測量器の会社です☆ pic.twitter.com/RWewHE7DB3

— 葉月@かぶ+VALU (@goodwife2012) 2015年12月7日

ヤマト インターナショナル<8127>


誰もが知る老舗ブランド「クロコダイル」を手掛けるヤマト インターナショナル。これまで株主優待では、100株保有でクロコダイルの刺繍入り靴下がもらえたのですが、300株からに変更。廃止じゃないだけマシという見方もできるものの、優待利回りは大幅低下で魅力が薄れてしまいました。


ヤマトインターナショナル㍿
東証一部【8127】
8月権利/100株

先日、ヤマトインターナショナルより優待品が到着。¥1,000相当の自社商品は靴下とハンドタオル。日課のウォーキングによる靴と靴下の消耗が半端ないので、しっかりしたクロコちゃん靴下はありがたい。
#株主優待 pic.twitter.com/yfeO9hjMJQ

— 天に星🌟地に花🌸俺にメシ🍚 (@yutairoad) 2016年12月20日



豪華なエステやプリンも………

アドアーズ <4712>

ゲーム会社かと思いきや、高級リラクゼーションサロン「OLIVE SPA」の運営会社であるアドアーズ。モデルやタレントがお忍びで通う贅沢なプライベートスパが優待で楽しめるとして、人気を集めていました。 これまでは2000株以上は保有数に応じてアロマオイルトリートメントが受けられるチケット枚数が増えたり、利回り15%以上という高利回優待銘柄だったのですが、現在は3500株以上保有で一律2枚と変更となり、利回りもグンと低下してしまいました。

ちなみに深夜バラエティーの「月曜から夜ふかし」で、株主優待生活の桐谷広人さんが優待券を使ってマッサージを受け話題となったのが、このオリーブスパの上野御徒町店です。

アドアーズ優待券使用⭐︎ オリーブスパ広尾本店。表参道店が前日で予約できなかったためこちらを予約。以前は平日なら当日予約でも余裕ありましたが、優待券の駆け込み需要のようです( ̄▽ ̄;) pic.twitter.com/RDNBes99eV

— 亀仙人 (@uLxlpvwQ8oNW1rv) 2017年6月9日

ヴィア・ホールディングス <7918>


焼き鳥屋の「備長扇屋」や、なめらかプリンでお馴染みの「パステル」で使える商品券が、使用制限無く100株保有で年間5000円もらえるとして、人気を得ていた優待銘柄でした。ところが改悪により1000円ごとに500円割引となり、額面は2倍に増えたものの使用制限付きで使い勝手が悪くなると言う残念な結果に。ただしカタログからは枚数に応じて自社商品と交換できます。


pic.twitter.com/cKwiIxnVz7

pic.twitter.com/cKwiIxnVz7

— あさくま (@yuutai_oku) 2017年6月12日



短期では悪材料の株主優待改悪だけど……

優待実施企業としては、株主が増え過ぎれば案内ハガキの事務コストや商品発送の送料もバカにならないでしょうから、優待制度の見直しが行われるのもやむを得ません。

しかし事情はともあれ株主優待が改悪と見なされたことで個人投資家の売りが出るため、短期的には株価が下落します。その後株価が復活する企業がある一方、低迷する企業もあったりと、展開は明暗が別れるところです。

優待廃止による個人の売りと、コスト削減効果を天秤にかけた結果を市場がどう評価するのか。株主優待が変更されたタイミングこそ、企業の真価が問われるのかも知れませんね。

栗林篤
明治大学政経学部卒業。東証一部上場IT企業で年収300万円のSEとして働きながら株式投資、不動産投資を実践。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。好きなフルーチェはいちご。

(提供: DAILY ANDS

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