アラサー世代の女性の中には「お金とどう付き合っていけばいいかわからない」という人も多いのではないでしょうか。この記事では、お金と向き合い、お金を増やしていくための第一歩を学ぶことができる書籍 『20代からはじめたい「将来のためにお金を増やしたい」と思ったときに読む本』(中野晴啓さん著、ゴマブックス刊) の内容を紹介します。

前回#03 は「積み立て投資」がテーマでしたが、今回は「投資信託の積み立てをいつまで続ければいいのか」のお話です。 ※以下、書籍より抜粋

Q.投資信託は、いつまで続けたらいいのでしょうか?

中野晴啓, 積み立て投資, 金融商品, 相場
(写真=VitaM/Shutterstock.com)

「いつまで続ければいいのですか」という、出口戦略の質問もよくいただきます。

今回みなさんにしっかりと共有してほしいのは、長期投資は、自分のお金を経済活動の中に働きに出すことです。その目的は、自分が老後を迎えて働けなくなった時に向けて、必要なお金を今から育てていくということになります。

その観点に立っていても、ついうっかり勘違いしてしまうのは、例えば、「60歳までに○○円準備しなければならない」こと。ここまでは理解していても、目標の60歳になると、なぜか持っている投資信託を解約して全額現金にしてしまう。手元に現金として持っていなければならないという、ある種の思い込みが多いことです。

人間ですから年を取ります。老化もしていきます。ところが、お金は、寿命がないものです。お金は、世の中の経済活動が続く限り、まったく年を取らず、へこたれることもなく、いつでも元気に働くものなのです。

自分の人生と一緒に、お金も無理やり年を取らせる必要は、まったくありません。

そう考えると、長期投資は止めるという発想を排除してほしいと考えます。「一生死ぬまで続けましょう」、これでいいと思います。

その時に湧いてくるのは「将来使うために続けてきたのだから、ずっと続けていたら、使う前に自分が死んでしまうのではないですか」という疑問です。これも勘違いで、自分が使うタイミング、使いたい時には使いたい分だけ使えばいいのです。

投資信託は一円単位で解約ができます。お金が必要になった際には、すぐに解約可能です。銀行のATMのようにその場で瞬間的にお金が出てくる、とまではできませんが、少なくとも解約の申し出をした後、1週間以内にはきちんとお金が戻ってきます。

人生の緊急時には、ほぼその解約したお金で対応できるはずです。だから、僕はほとんどの自分のお金は、投資信託を通して長期投資に回していて、本当に必要な最低限の生活資金以外は預金に入れていません。それで不安にもならずに事足りるのは、投資信託とはそのようなものだと熟知しているからです。

骨折したとしても、今すぐお金を払わなければ入院できない、という事態は起こりません。入院してから、投資信託を解約し、治療費に当てればいいわけです。

いつまで投資信託の運用を続けるかということに話を戻しましょう。

今はまだ若いからイメージが湧かないと思いますが、お金が必要になる時は、老後世代で考えてみた時には、どんな時でしょうか。たまには奥さんと旅行してみようかとか、あるいは、孫の誕生日があったな、そんな時にまとまったお金を必要とするわけです。その時に必要な分だけ解約すればいいと思います。

旅行は、突然行くわけではありません。旅行へ行こうと決めたら、それから解約手続きを取って、一週間以内にその費用を調達すれば、余裕で準備できます。その他の時は、長期投資に回している方がお金は元気に働き続けて、そのお金が経済活動に参加してくれます。

自分は年を取り、仕事をリタイアして、経済活動の一要素ではなくなってしまったとしても、自分の代わりにお金は経済活動の中で元気に働いてくれます。

いつもお金を通して、自分が経済活動に参加していることを実感することができるでしょう。これが投資の醍醐味です。長期投資は、経済活動にあなたのお金が参加するということです。

その発想を持って、長期投資に取り組めば、経済が続く限り、お金は経済活動で活躍し続けてくれます。一生続けましょう。

A. お金は年を取りません。投資信託は必要な時には解約して使うことができるので、一生続けていくことが大切です。

(#05に続く)

【『20代からはじめたい「将来のためにお金を増やしたい」と思ったときに読む本』は こちら から】

【そのほかの記事はこちら】 #01 銀行に預けているだけではお金は増えない。アラサーから考えたいお金の「働き先」
#02 「ウナギ屋に行く」も投資のひとつ。生き方を「松」にするために
#03 「よかったな、また下がった」と思えたら立派な長期投資家
#04 「投資し続けたら、お金を使う前に死んでしまう」の勘違い
#05 本気モードで老後に備えよう。「iDeCo」「NISA」虎の巻

中野 晴啓
セゾン投信社長。セゾングループの金融子会社にて資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げる。2006年セゾン投信を設立。現在2本の長期投資型ファンドを運用、販売。全国で講演やセミナーも行う。

(提供: DAILY ANDS

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