昨今、「コンテナ投資」という言葉を聞く機会が多くなりました。「コンテナ」と聞くと貨物輸送に使われる大型の「箱」が思い浮かびますが、今回取り上げる「コンテナ」は輸送用ではなく、レンタル収納スペースとして使われるもののことです。

設置場所によっては、コンテナではなくプレハブの物置だったり、ビルのフロアや倉庫内を仕切ったスペースだったりと形状はさまざまです。利回りは、10%前後から高い場合は20%超ほどだとも言われています。人気の理由を探ってみました。

(写真=Frederic Muller/Shutterstock.com)
(写真=Frederic Muller/Shutterstock.com)

レンタル収納スペースは伸び盛りのビジネス

これまでも、倉庫業者などが手掛ける「トランクルーム」のサービスはありました。事業者が荷物を預かって保管する寄託契約で、セキュリティレベルが高く、美術品や貴重品などの保管に対応する事業者もあるなど、安心の高さが人気です。

ここ数年、都市部でよく目にするようになったレンタル収納スペースは、利用者が区分されたスペースを借りるだけの賃貸借契約です。自宅プラスαの収納場所として物置代わりにしたり、会社の近くに借りて勤務後の習い事やスポーツの道具を入れておいたりと、使い方もさまざまです。法人が在庫や書類などを補完するために契約しているケースも多いようです。

その他、大型の荷物の出し入れをサポートしてくれるサービスがあるなど、利便性の向上による差別化も進んでいます。

人気の理由は節税効果と低コスト

では、投資対象として人気の理由は何なのでしょうか。第一に挙げられるのが運営コストの低さによる高利回りの実現です。アパートやマンションなどの不動産投資と異なり水回り設備などがないため、メンテナンスコストの発生を抑えることができます。

加えて、レンタル収納スペースで使われるコンテナや、物置、バイクボックスなどは「動産」扱いになるため固定資産税もかかりません。また、設置場所を借りるのか、購入するのか、すでに所有している物件を活用するのかによって利回りが大きく変わってくることには注意が必要です。

節税商品としての一面もあります。新品の大型コンテナの法定耐用年数は7年。定率法により、初年度から大きな減価償却費が計上できます。また、7年後には簿価を1円にすることができるため、税負担なく相続・贈与を行うことも可能です。

一度契約されたスペ―スは比較的長期間、解約されずに使い続けられる傾向があり、稼働率の安定が見込まれます。ただし、アパート・マンション経営と比べてオープン後、稼働率が高くなるまでに時間がかかる傾向があるようです。必ずしもスタート当初から高利回りが見込めるとは限らないことを念頭においておきましょう。

運営代行会社にどこまで任せるかが重要

コンテナ投資を始めるとき、最初に行うのは運営代行会社の選定です。遊休資産を持つオーナーとの賃貸借契約のサポート、コンテナなどの設置手配、入居者募集、契約代行、集金代行などの業務のほか、クレーム処理からメンテナンスまで、個人では難しい運営のすべてを委託することができます。

ただし、委託する業務が増える分だけ委託料が発生するため結果的に利回りは低くなってしまいます。すでに活用可能な遊休資産を保有している場合や、ある程度の事業経験がある場合は委託する業務を絞り込むことで利回りを改善することができます。

このほか、フランチャイズ形態で開業する方法や、完成したコンテナ設備を運営会社に借り上げてもらえるというシステムもあります。数は少ないですが、すでに開業している物件のオーナーチェンジ案件もありますので、運営会社に問い合わせてみるといいでしょう。

(提供: IFAオンライン

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