「ドル・コスト平均法」という言葉は、投資をしない人にとっては馴染みがないかもしれません。しかし投資を始めてみると、初心者のリスク軽減法としてあがる手法です。

ドル・コスト平均法はいったいどのような手法なのか、そして本当に役立つのでしょうか。今回は、ドル・コスト平均法の気になるポイントを確認してみましょう。

そもそも「ドル・コスト平均法」って、何?

(写真=Vintage Tone/Shutterstock.com)
(写真=Vintage Tone/Shutterstock.com)

投資は、お金を増やすことが目的である以上、安く買って高く売り、利益を得ることが基本となります。

もちろん、いつが「安い=買い時」で、いつが「高い=売り時」なのかがわかれば、確実に利益を得られるでしょう。しかし実際には常に読み違えるリスクは存在しますし、むしろ「他の多くの人が読み違えているとき」こそが、利益をあげるチャンスとなります。

このタイミングの判断は、投資初心者には難しいものです。仮にビギナーズラックで大きな利益を得た場合、退け時を間違えて大きな損害を被ることもあります。

そこで、投資初心者におすすめの手法が「ドル・コスト平均法(dollar cost averaging)」という投資手法です。

言葉だけ聞くと何だか難しいイメージがしますが、「一定の期間を置いて、必ず決まった額の対象金融商品を買っていく」といういたってシンプルなものです。具体的には、「毎月決まって1万円ずつ、同じ金融商品を買う」というわけです。別名「定額購入法」ともいわれています。

相手は金融商品なので、相場に従って値動きがあります。たとえば、平均して1万円で10口買える商品を例に考えてみましょう。この商品が値下がりして1万円で12口買える月もあるかもしれませんし、逆に値上がりして8口しか買えない月もあるかもしれません。ドル・コスト平均法では、値下がりしているときも値上がりしているときも1万円しか購入しません。しかしそれよって、「自動的に、価格が下がっている時に多く買い、値上がりしている時には少ししか買わない」という投資の基本姿勢が実現できるのです。

万能ではないことには注意

この方式のポイントは、「値下がりしそう、値上がりしそう」という、本来投資に必要とされる“読み”がまったく必要ないことです。

もちろん常に一定額を買っているので、「安値の時に多く、高値の時に少なく」とはいっても、その差は僅かです。つまりは「ローリスク・ローリターン」となるわけですが、投資の安全性・確実性は向上します。「上がった、下がった」などと一喜一憂する必要もないのです。

まさに投資初心者の心強い味方といえそうなドル・コスト平均法ですが、万能ではないことには注意が必要です。

ドル・コスト平均法がそのメリットを最大に発揮するのは、「適度に値動きがあり、しかし長期的に見て平均価格が比較的安定している」場合です。

仮に相場が右肩下がりに下落を続けるような場合であれば、(最初にどんとまとめて投資する場合ほどではないものの)常に損を重ねていくことになりますし、逆に右肩上がりに上がり続けていく場合には、損はしないものの高値で買い足し続けることで利益を少なくしてしまいます。

しかし、そのようなデメリットもあることを踏まえ、ある程度長期的に安定している商品を最初から選ぶことさえできれば、挑戦しやすい投資手法といえます。

投資に興味はあるが、いまいち踏み出せないという方は、ドル・コスト平均法を活用して投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(提供: IFAオンライン

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