スーツ,選び方
(写真=Thinkstock/Getty Images)

目次

  1. 状況、季節、立場に合わせたスーツを
  2. スーツ選びのポイント:サイズ
    1. ・襟の大きさ
    2. ・後ろ襟
    3. ・後ろ首~背中のシワ
    4. ・袖口
    5. ・着丈
    6. ・胸まわり
    7. ・ウエスト
    8. ・裾丈
    9. ・パンツのシワ
  3. スーツ選びのポイント:素材
  4. スーツ選びのポイント:季節
  5. スーツ選びのポイント:場面・職業
    1. ・出勤用のスーツ
    2. ・商談や接待用のスーツ
    3. ・プレミアムフライデーのデート
    4. ・結婚式の男性ゲストの服装
    5. ・通夜や葬儀
    6. ・銀行や証券会社、保険会社などの金融関係
    7. ・公務員
    8. ・不動産
    9. ・商社マン
  6. 人の第一印象は会った瞬間の3~5秒で決まる

状況、季節、立場に合わせたスーツを

【第1回】【第2回】ではスーツの選び方の基本から小物等も含めたトータルコーディネートについて解説した。これらを把握できたら、次に重要になるのがTPOや職業に合わせたスーツ選び、着こなしだ。

TPOや職業に関係なくすべてに共通するもっともオーソドックスなスーツスタイルも存在するが、季節や場所に関係なく毎日完全に同じ格好をするわけにはいかない。つまり、多かれ少なかれアレンジして着こなす必要があるのだ。

そこで今回【第3回】では、基本を踏まえつつ、場面、季節、職業に適したスーツスタイルについても解説していく。

スーツ選びのポイント:サイズ

・襟の大きさ

スーツを選ぶとき、襟に着目する人は少ないと思うが、実は襟の大きさにもトレンドがあって、時代とともに広くなったりせまくなったりしている。昨年まではモード系のスリムなスーツが主流で、襟の形状もナイフのようにナローだったが、今年は英国調のクラシックデザインに回帰して、襟もワイドになっている。

ビジネスウエアにトレンドなんて関係ないと思われるかもしれないが、情報に敏感なビジネスパーソンは、ファッションのトレンドにも通じているものだ。理想を言えば、最新のトレンド傾向を把握した上で、自分の身長、体形、顔の形や大きさとのバランスを考慮して、最適なスーツを選びたい。

そこで注意してほしいのは、スーツの襟の幅とネクタイの幅、そしてワイシャツの前襟の長さは同寸でそろえるのが鉄則だということ。襟の広い最新トレンドのスーツを選んだら、去年までのナローなネクタイや、襟が小さなシャツの流用はいさぎよくあきらめて、次のトレンド回帰まで大いなる眠りについてもらおう。

・後ろ襟

「男は背中で語る」と言われるが、背中は直接見えないだけに、注意を要するポイントだ。スーツを試着するときは、後ろ襟のバランスにも気をつけよう。自然に立った状態で、シャツの後ろ襟が1~2センチぐらい見えていれば、適切なサイズだ。

シャツの襟がスーツの下に埋もれてしまうと、後ろ姿に締まりがなくなる。シャツの襟が高すぎてもいけない。後ろ襟のバランスが悪い場合は、シャツが合っていない可能性もあるので、シャツのデザインやサイズも含めてチェックしたほうが良いだろう。

・後ろ首~背中のシワ

後ろ襟のサイズに問題がなければ、次は後ろ首から背中にかけて不自然なシワが寄っていないかをチェックしよう。スーツのサイズが合わない場合には、後ろ襟の下に「月じわ」と呼ばれる波状のシワが出たり、両脇や肩甲骨のあたりに不自然なシワやたるみが出たりする。スーツを試着する際には、自分に見えないところはプロのショップスタッフの目できびしくチェックしてもらおう。

・袖口

スーツの袖丈は、自然に腕を下ろした姿勢で、袖口からシャツの袖が1センチほど出ているのがベスト。スーツの袖が長すぎてシャツが見えないようなら、袖丈を詰める必要がある。逆にシャツの袖が2センチ以上露出してしまう場合は、スーツの袖丈が短すぎるか、シャツの袖が長すぎる可能性がある。一般にインポートもののシャツは欧米人の体格に合わせているため、手足の短い日本人には袖丈が長い傾向がある。スーツを購入するときには、袖口に見えるシャツとのバランスもチェックしよう。

・着丈

スーツの着丈はお尻を覆うぐらいがベスト。昨年までのトレンドだったタイトなスーツはショート丈が標準だったが、ビジネスシーンには、ショートすぎずロングすぎないスタンダードな着丈がふさわしい。

・胸まわり

スーツのジャケットのボタンを閉じた状態で、内ポケットに手を入れて奥までゴソゴソしても胸回りがきつくない程度なら問題ない。ゆるすぎて前身頃がだらんとしたり、逆にきつすぎてボタンを閉じるとシワが出たりするようなら、サイズを変えて試着し直したほうが良いだろう。

・ウエスト

ウエストの目安はベルトをしなくてもパンツが下がらず、座ってもきつく感じない程度が好ましい。次にベルトをしめてみて、パンツのファスナーの左右や腰の裏側によけいなシワが出るようならウエストのサイズが広すぎるので、直しが必要になる。また、尻回りや太ももがタイトだと、立った状態でもパンツの両側のポケットが開いたり、縫い目にシワが寄ったりする。その場合はサイズを上げた方が良い。スポーツマン体形の人は、尻や太もものサイズに合ったパンツを選んでから、ウエストを詰めてもらうのが良いだろう。

・裾丈

スーツの襟の大きさと同様に、パンツの裾丈にも流行がある。去年までのトレンドだったスリムなパンツは「洗濯して縮んだのか」と思うほど裾丈が短かったが、ビジネスシーンでは靴下は下着扱いなので、パンツの裾から靴下が見えるのはタブーに近い。パンツの裾丈は靴の甲に触れる程度の長さはほしい。靴を脱いだ状態では、パンツの裾が床から1センチほど上にあるぐらいが良いだろう。

・パンツのシワ

パンツ裾丈が長いと、すねのあたりによけいなシワが出て、足が曲がって見えるようになる。裾丈を調整するときは前だけでなく、後ろ姿も確認しよう。

スーツ選びのポイント:素材