世界主要20カ国と主要11都市において、不動産投資先の観点から有望性や市場性、魅力を調査し、ランク付けした結果が発表された。11月9日、三井住友トラスト基礎研究所は「海外不動産投資における国・地域、都市の評価とランキング2017」によるもの。日本は国別で10位、都市別で東京が5位にランクインしている。

国別ランキング 日本は10位 1位に輝いたのは?

海外不動産投資
(画像=PIXTA)

国別のランキングでは、世界の主要20カ国を対象にしている、成長性、安全性、企業活動、不動産市場の4つの分野に分け、マクロ統計や不動産投資関連のデータから各分野5つずつ評価項目を設定した。それらの評価項目を10段階で採点し、4分野の総合得点を4.0点満点で表している。

国別ランキングの上位10カ国は次のようになっている。

1位 米国 2.86点 2位 オーストラリア 2.84点 3位 英国 2.82点 4位 ドイツ 2.78点 5位 シンガポール 2.68点 6位 カナダ 2.58点 7位 香港 2.50点 8位 フランス 2.48点 9位 オランダ 2.46点 10位 日本 2.40点

1位になったのは米国である。各分野で平均的に高いスコアを記録したが、中でも経済成長率や人口、高等教育、研究への投資等で表す「成長性」分野と不動産市場の規模や回転率、国際プレイヤーの参入度合い等を表す「不動産」分野で高いスコアを見せた。「成長性」はオーストラリアに次ぐ2位、「不動産」は英国に次ぐ2位となっており、高い成長性と不動産市場の規模が評価につながった。

2位はオーストラリアとなった。こちらも各分野で平均的に高いスコアを記録したが、分野別で1位となった「成長性」分野と3位につけた「不動産」分野が目立った。整備された不動産市場と今後の成長性に注目が集まっているようだ。

3位は英国である。こちらは「不動産」分野が分野別で1位を獲得し、企業のビジネス活動や税制、日本との関係等を表す「企業」分野でも香港に次ぐ2位となっている。不動産市場だけで無く、ビジネス拠点としても高い魅力を持っているようだ。

日本は10位にランクインしている。「成長性」分野と「企業」分野では上位国と比較しても遜色無いスコアを記録している。ただ、政治的な安定性、腐敗度、信用度等を表す「安全性」分野と「不動産」分野では、上位国との差が大きくあるという結果となった。

都市別ランキング 東京は5位 1位に輝いたのは?

調査では都市別のランキングも発表されている。主要10都市に東京を加えた全11都市が対象となっている。基本的な評価方法は国別ランキングと同様であるが、分野設定が成長性、企業、オフィス賃貸市場、オフィス投資市場の4つとなっている。

都市ランキングは次のようになっている。

1位 ロンドン 2.50点 2位 ニューヨーク 2.46点 3位 ロサンゼルス 2.16点 4位 メルボルン 1.99点 5位 東京 1.98点 6位 サンフランシスコ 1.94点 7位 シドニー 1.92点 8位 シンガポール 1.88点 9位 ミュンヘン 1.82点 10位 ワシントンD.C. 1.78点 11位 フランクフルト 1.62点

1位はロンドンとなった。オフィス関連企業のパフォーマンスや日本企業数、大学数等を表す「企業」分野と取引額規模や資産価値の加熱度・変動、日本との相関等を表す「オフィス投資市場」分野で分野別の1位を獲得している。「成長性」分野も高いスコアを記録しており、不動産投資において高い魅力を誇る都市であると言える。

2位はニューヨークである。「企業」分野とオフィス関連業種の雇用者数、ストック、空室率・賃料の動向や新規供給予定等を表す「オフィス賃貸市場」分野で高いスコアを記録した。他の分野でも高い数字を記録しており、ロンドンには僅かに及ばない物の、3位とは大きな差を付けている。

3位にはロサンゼルスがランクインしている。「オフィス賃貸市場」分野での高いスコアが目立つ結果となっている。

東京は5位にランクインしている。全体的に平均的なスコアとなっており、上位都市と比較すると、特徴が見出しにくい。不動産市場としての魅力を高める為には、強みとなる分野を見つけ、スコアを上げていく事が重要となろう。

また、今回のランキングでは、都市別では東京が5位に付けているが、日本は国別で10位となっている。東京だけで無く、他の都市や国全体での不動産市場の魅力を高めていく事が、日本が上位にランクインする為には欠かせないと言える。(ZUU online編集部)

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