投資をこれから始めるという人でも、もしくは投資を始めたばかりという人でも、「信用取引」という言葉は聞いたことがあるだろう。多くのWebサイトや書籍などでは現物取引と対になって紹介されている。

投資においては、現物取引でも利益を出すことは可能だが、大きな利益をだそうと思うと資金量が必要になる。そこで信用取引を活用すれば、現物取引では不可能だった利益目標を達成することが可能だ。

信用取引とは

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(画像=PIXTA)

まず信用取引とは何かということだが、株取引を前提にして簡単な言葉で説明すると、「お金を借りて自己資金以上の株式を売買すること」である。

個人投資家が初期の段階で不利になる点の一つが自己資金の問題。元々まとまった資金があれば初心者であっても、現物取引で十分な利益を確保することができるが、多くの初心者投資家は資金不足に悩むことが少なくないだろう。そのハンデをカバーすることができるのが信用取引である。個人投資家にとって心強い味方ともいえる。

信用取引のルール1 信用取引専用口座があること

信用取引にはいくつかのルールがあり、まずはこれを理解しないと上手く使いこなせないどころか、お金を借りているリスクを増大させてしまうこともあるのでしっかり覚えることが必要だ。

株取引を始めた人なら分かると思うが、信用取引専用の口座が存在する。その口座開設をする為に、書類審査や電話面接まで要求される場合もあるので、その時に覚えておかないといけないことがある。それは、信用取引の仕組みやリスクといった、最低限知らないといけない知識だ。それらの質問をされた時、即座に返答しないと審査に通らないことが多い。

今回はそんな最低限知っておかなければならない知識を解説しているので、これから口座開設しようと考えている方は、この記事を読むことで審査に少しでもプラスになるだろう。 因みに、証券会社によって審査の方法は違うので必ず確認することが必要だ。

ルール2 担保となるお金が必要

口座開設と共に、必要になる手続きというのが担保となるお金を準備することだ。信用取引には必ず「委託保証金」と呼ばれる担保となるお金がないと取引できない。 その金額は証券会社によって少し違うが、一般的には最低でも30万円は必要と覚えておくといい。

委託保証金の額によって取引して良い金額が決まり、「信用枠」が提示される。信用枠は担保しているお金が増減することで、その都度枠も増減するので注意が必要、そして委託保証金に余裕がないという人には別な担保方法がある。

それは「株」である。株も信用枠に入れることができて、担保として計算する場合は時価の80%になる。

初心者にありがちな取引として挙げられるのが、信用取引はお金を借りて大きな金額で取引できるからといって、信用枠の上限で取引するというパターンだ。とてもリスクが大きくもし委託保証金が減った場合、「追証」を行わなければいけない。

追証とは

追証という言葉が出てきたが、これは追加で担保をしなければいけないということである。これを求められた場合、多くは翌々営業日までに口座に入金しないと保有している株が処分されてしまう。

基本的に追証になるパターンはこの2つが多い。

1信用取引している株の損失が大きくなり担保まで減ってしまう。 2担保にしているのが現物株で、その株価が下落し担保の価値が下がった場合。

追証が出たらすぐ入金しなければいけないが、ここで委託保証金には最低維持率というのが存在していることも覚えておかなければいけない。

最低維持率とは、取引している額に対して最低何%は委託保証金を維持して下さいということである。例えば、最低維持率20%で取引額100万円であれば、委託保証金を20万円にしておかないといけない。

この最低維持率を下回ると追証になるのだが、少なくとも信用枠いっぱいに取引しなければこのリスクは避けられる。

売買方法は2種 信用買いと信用売り

信用取引には2つの売買方法がある。信用買いと信用売りである。現物株で取引したことがある人にとっては、買いの概念は簡単に理解できると思うが、信用売りは現物取引の時とは違う概念で人によっては仕組みを理解するのに時間がかかることもあるだろう。

信用取引で儲けたいと考えているのであれば、どちらか一方のみで取引するのではなく2つの売買方法を上手く使い分けることが大切である。

信用買い

信用買いは、資金の3倍まで株を買うことができる売買方法である。簡単に解説すると、証券会社に委託保証金を入金している代わりに、証券会社からお金を借りて元手よりも大きな金額で取引するということである。特徴にも載せているがお金を借りている前提がある以上、現物取引と違い金利が発生するコストがあることも覚えておくことが必要だ。

特徴としては、 1担保にしているお金や株を証券会社が信用買いにする為に、買い付け代金として使用する。 2信用買いは一般的に6ヵ月以内に売るか、現物株として引き取る。 3お金を借りているということなので、金利が発生している。 4金利以外にも、手数料、管理費や名義書換料といったコストがかかる。

信用売り

信用買いは現物取引と同じイメージで取引できるはず。なぜなら株を買って売るという流れは同じだからだ。、一般的な商品の購入時の流れとも同じような流れなので覚えやすい。しかし、信用売りとなるとその逆となるので、分からなくなるという方も少なくない。

信用売りは、証券会社からお金ではなく株を借りて株を売るという取引方法である。つまり買い戻すということになる。信用買いとは逆の取引なので、もちろん高く売って安く買い戻すとなれば利益になる。

そして、信用売りにもコストがあり、売買手数料や貸株料(株を借りることで発生する金利)、又信用買いをしている人に払うコストとして逆日歩というのもある。3つ目は、市場のバランスを取る為に必要なコストだ。

メリット1 両建てができる

現物取引は買いからしか取引を行うことはできない。しかし、チャートを見ていれば分かるが下落相場も多い。その時信用取引であれば空売りを行うことで、上昇・下落両方の相場で稼ぐチャンスが広がることになる。

メリット2 自己資金が少なくとも大きな利益を狙える

個人投資家として投資を始めると痛感することが、自己資金の少なさによってリスク管理も大変になりがちで利益も少なくなってしまいがちだ。少なくとも自己資金が多いことで起こるデメリットはない。

信用取引ができれば、委託保証金の3倍までなら資金を増やして取引を行うことが可能になる。これは、チャンス相場を逃すことなくしっかりと利益を狙う場面が増えることにも繋がる。

メリット3 デイトレードと相性が比較的良い

信用取引のネックともいえる各コストだが、考え方を変えれば長期売買にしなければよい。つまりデイトレードへ切り替えれば良いのだ。

デイトレードであれば金利や管理費といったコストを抑えられるだけでなく、資金の回転も早くなり利益確定の回数も増えるので必然的にチャンスも増えやすい。

特に両建てができることで上昇、下落相場どちらでも稼ぐことができるようになる。ボックス相場のチャートの時は、どちらの動きか読むことができれば、常に同じ傾向でチャートが動くので稼ぎやすい。さらに信用取引初心者はまずボックス相場で信用売りなどを始めてみると、損失も抑えつつ取引経験を積みやすい場になる。

メリット4 日計りで売買の回転が早くなる

現物株でデイトレードした場合、一日に10万円を使ってある銘柄を売買すると一回しか売買できない。

しかし、信用取引には日計りというルールが存在し、売買する金額の約3倍まで取引できることに加え、同一銘柄の売買する金額を使い果たすまで何回も取引することが可能である。これはデイトレードの場合にはメリットとなりうるルールになり、いかに回転数を多くそして回転売買ができるかというのもデイトレードのひとつの戦略になる。

注意点と対策

現物取引と違い、お金・株を借りて取引していること、資金の何倍かで売買していること、コストの発生、これらのリスク管理に関してシビアに行っていかないとあっという間に資金が減ってしまうだろう。特に最低維持率を下回った場合は、即座に証拠金を入金しないと株が処分されてしまう。

対策としてはまず「信用枠の上下限に取引しないこと」だ。何度も解説しているが、レバレッジがあるからといってむやみに限界まで引き上げると少しの損失でも追証を行わなければいけなくなる。

そして「デイトレードなど比較的短期売買で取引するように戦略を立てる」ことも有効だ。信用取引の性質として、特に初心者は信用買いや売りで長期売買をするとコストなどのリスクもあり、損切りせざるをえない状況になりやすい。これを防ぐ為にも短期売買で金利などのリスクを減らしつつ資金を早く回転することでそのデメリットを減らすことが可能だ。又、利益を多く出すような戦略へシフトすることもできるだろう。

そして「委託保証金に入れるお金は多めに」しておいたほうがいいだろう。委託保証金の下限で入金していると、少しの損失で追証になるので最初から多めに資金を投入できるよう準備しておくことが大切だ。

これから信用口座を開設して取引を始めようとしている方は、特にリスク管理について入念な準備をしておくことがまずは大切だろう。売買どちらでも一定の利益が出せる方法を見つけ出すことも投資家としての力量が見極められる所であり、どちらの場合でも利益を出せなければ信用取引をしているメリットが減ってしまう。特に空売りでは、感覚やチャート分析も最初のうちはつかみにくいものであり、下落の予想というのは意外と簡単ではない。

難しい面もある信用取引で、誰しもが最初は空売りやリスク管理に戸惑うものだろう。だからこそ、追証などに気を付けつつ、経験を増やすことで買い・売りどちらでも利益が出せるよう技術を磨くよう努力していくことが大事だ。(ZUU online編集部)

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