お金持ちや富裕層の代表格であるお医者さん。社会的ステータスも高く、合コンでもモテる筆頭格であるが、実際のところ、いくらくらいお金をもらっているのだろうか。実はこのほど、厚生労働省が医師の年収(給与金額)を大公開した。「医療調査実態調査」という病院や診療所、歯科医院、保険薬局の経営状況に関する調査レポートだ。このデータをもとに、お医者さんの年収を確認していこう。

国が医者の平均年収を大公開!医療経済実態調査とは?

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(画像=PIXTA)

厚労省が実施する医療経済実態調査とは、医療機関の経営実態を明らかにし、社会保険診療報酬に関する基礎資料を作成することを目的に、2年に1回の頻度で調査、公表されている。対象は全国の病院や歯科医院、1ヶ月間の調剤報酬明細書の取り扱い件数が300件以上の保険薬局で、結核療養所や自衛隊病院などの特殊な病院などは除外している。調査事項は損益や利益率、給与がメインだ。

歯医者は意外に利益率が高い

2016年度のデータを見ると、国公立病院はほとんどが赤字だったが、それ以外は黒字を確保していた。利益率は民間病院で0.1%、一般診療所は13.8%、歯科診療所は21.6%、薬局は7.8%だった。歯医者の数は全国に6万8872軒もあって、コンビニエンスストアの数(約5.4万軒)より多い(いずれも2017年1月)ため、競争も激しく、それほど収入は多くないのではないかと想像してしまったが、利益率が極めて高いことがうかがえる。

病院長2,670万円、医師1,488万円、歯科医師1,242万円

では、一般の病院の院長やそこで働く医師(勤務医)、開業医の年収はいくらなのか(以下、すべて2016年度の数値、賞与込み)。調査によると、病院長は2670万円、医師は1488万円、歯科医師は1242万円だった。医師は月収100万円超え、歯科医師も賞与を入れると月収100万円ペースだ。

民間院長は3,160万円!

病院の設立者別でみると、国立病院の院長の平均年収は1971万円、公立は2065万円、公的病院は2245万円、社会保険関係法人は1925万円だった。一方、医療法人が設立した病院(民間)の院長は3160万円だった。医師の平均年収は国立が1456万円、公立が1531万円、公的病院が1426万円、社会保険関係法人が1420万円で、民間は1516万円。院長の場合は民間の医療法人の方が抜きん出ているが、医師はどちらもそれほど差がないことが分かる。個人経営(開業医)の医師は1599万円で、勤務医よりは少し高めになっていた。

歯科医師の場合、国立が1341万円、公立が1378万円、公的は1248万円、社会保険関係法人は1431万円。民間は1242万円だったので、民間の方が少ないという、医師のケースとは逆転現象が見られた。

薬剤師は店舗の管理監督を行う管理薬剤師と普通の薬剤師に分かれ、管理薬剤師は年収764万円、薬剤師は501万円と管理薬剤師の方が給与は高い。

年収の高さは激務や努力の裏返し?

こうして比較してみると、いかに医師が稼いでいるかがよく分かる。ただ、主治医制と当直制が敷かれているため、医師は慢性的な長時間労働と過重労働を強いられているという意見もある。部署や患者の状態によっては、深夜でも呼び出しを受けたら駆けつけなければならない場合もある。激しい受験競争を勝ち抜くためにも、多くのことを我慢して、勉強に多大な労力を費やしただろう。とはいえ、このような金額を見ると羨ましくなるのも事実だ。(ZUU online 編集部)