クレジットカードの有効期限はカード利用者にとって重要なものだが、有効期限が存在する理由やその確認方法、更新手続きなどについては意外と知られていない。場合によっては自動更新されないこともある。

クレジットカードの有効期限とは?有効期限が設けられている理由

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(画像=PIXTA)

どのクレジットカードにも有効期限が設定されていて、そのクレジットカードを使用できる期間が決まっている。有効期限の長さはクレジットカード会社によって異なるが、期限が過ぎてしまったクレジットカードはショッピングにも、公共料金などの引き落としにも使えなくなってしまう。

有効期限が設けられている理由は、「カード券面の劣化」や「不正利用の防止」、さらに「会員に対する再与信」などが挙げられる。

「カード券面の劣化」が理由になるのは、ほとんどのクレジットカードはプラスチックでできており、長年使っていると汚れやキズなどにより券面が老朽化するからだ。クレジットカードの磁気部分やICチップの部分が劣化してしまい、読み取りエラーが出るなど使えなくなってしまう場合もある。定期的にカードを新しくすることで、こういったトラブルを未然に防ぐというわけだ。

「不正利用の防止」は、年々高まっている技術に対応できると考えればいいだろう。カードを更新すれば、磁気カードから偽造が困難なICカードに変えられる、といったケースだ。近年増えているICカードは専用チップを搭載しており、以前は主流だった磁気カードよりもセキュリティ機能が高い。さらに有効期限が一定期間ごとに設定し直されることにより決済時の安全性が高まり、犯罪の未然防止につながる。

有効期限が設定されている3つ目の理由は「会員に対する再与信」だ。カード会社からしてみれば、自社の会員になった人のカードの利用履歴や金融業界における信用情報に問題がないかどうかをチェックし、更新するかどうかを改めて審査するというわけだ。カード発行当時とは会員の情況が変化している場合もあり、カード会社にとって数年に一度の有効期限は再与信を行うために必要といえる。会員に対する再与信については「途上与信」という表現も使う。

有効期限と使用可能期間、セキュリティコードの確認方法

クレジットカードの有効期限は表面に記載された「03/18」や「03-18」、「03/’18」というようなエンボス加工(文字が凸凹になって浮き出る加工)文字により確認できる。

「03/18」の場合は「月/年」を表しているので、「03/18」であれば2018年3月まで使えることになる。どちらが年でどちらが月か分からなくなった時には、有効期限表記の上の印字(MOUTH/YEAR」を目印にすればよい。

有効期限は記載されている月の「月末」まで設定されていて、その月の最終日まで利用することができる。有効期限は各カード会社によって異なるが、1回目はやや短く1〜3年程度で、会員の信用度が増す2回目以降は数年周期になるようだ。

ネット通販などでのクレジットカード決済をしようとすると、最近は「セキュリティコードを入力してください」と求められるようになった。セキュリティコードとは、本当にそのクレジットカードが使用者の手元にあるかどうかを確認するための防犯手段であり、入力することでネットショッピング詐欺などの犯罪を未然に防ぐ重要なツールといえる。

セキュリティコードはクレジットカード番号や有効期期限とは別で、主にカードの裏面に印字された数字の末尾3桁を指す。アメリカン・エキスプレスのように表面に4桁で印字しているカード会社もある。

セキュリティコードの情報はクレジットカード内の磁気ストライプやICチップには組み込まれておらず印字のみのため、カードリーダーなどによって不正に読み盗られる心配がない。またカードの利用伝票や明細書に記載されることもなく実際にカードを持つ本人しか知ることができないことから、オンライン上でのクレジットカード決済時において不正利用のリスクを軽減できる。

有効期限は通常自動更新される

クレジットカードの有効期限が近づいてくると、更新手続きはどうずればよいのだろうか。基本的には新しいクレジットカードが簡易書留で自動的に届き、更新も自動的にされる。クレジットカード会社により異なるが、有効期限の1〜2ヵ月前から順次発送され有効期限の2週間くらい前までには送られてくる。募集を停止しているクレジットカードについても、該当カード保有者には新しい有効期限のカードが届く。

引っ越しなどによる住所変更をカード会社に知らせていないと宛先不明で届かない場合もあるため注意が必要だ。住所だけでなく電話番号や銀行口座を変更した際には、必ずクレジットカード会社に知らせておいたほうがいいだろう。

新しいクレジットカードが届いた時は裏面にすぐに自筆でサインしておくこと。もしサインがない場合は紛失・盗難などの際にトラブルになりかねない。サインをすると同時に、古いクレジットカードの方はハサミなどで切り刻んで破棄することだ。

特に個人情報が保存されている磁気ストライプの部分は不正利用されないようにできるだけ細かく裁断し、できれば別々のゴミとして廃棄しよう。安全な裁断の方法を自社Webサイトで公表しているカード会社もあるので参考にするといいだろう。

電気料金やガス料金など毎月自動的にクレジットカード払いにしている公共料金についてだが、通常はクレジットカード会社が自動更新のサービスを行ってくれている。

ただネットショップの定期購入など公共料金以外の支払いについては対応していない場合もあるので注意が必要だ。

また、中には自動変更手続きに対応していないカードもあることを知っておこう。一例を挙げると、「楽天カード」の場合は公共料金・通話料・インターネットなどの継続的支払いに関し、会員本人が各サービス登録会社へカードの有効期限変更の手続きをしなくてはならない。

自動更新されないケースと途上与信について

住所などに問題がないにも関わらず、有効期限を過ぎているのに新しいクレジットカードが届かない場合もある。

これには2つの理由が考えられるが、1つ目は「一定期間クレジットカードを利用しなかった」場合だ。カード会社によって「一定期間」の長さは違ってくるものの、会員維持にはある程度の費用がかかるため、あまりにも長い間カードを利用していない人は自動更新の対象から外されることもある。再度申し込むのも大変なので、もし今後も保持していたいカードであれば年1回程度は利用しておく必要があるだろう。

上で触れたが、以前の更新から数年が経過しているためカード会社は改めて会員の「再与信」(途上与信)を実施している。クレジットカードの有効期限を更新した会員はそのカードを数年間にわたり利用し続けることから、継続しても問題ないかどうか審査を行う。自社のクレジットカードだけでなく他社発行のカードも含めて支払いや借り入れ返済に延滞がないかという利用状況や、消費者金融からの借入金がどの程度あるのか、自己破産や債務整理をしていないかなどを調査する。

自社カード以外の利用情報は金融機関などが会員となって情報共有している個人信用情報機関のデータベースを通じて調査するため、入会しているカード会社では問題がなくても他社で何かあれば自動更新はされず自動的に退会措置の手続きがとられる。

更新されないクレジットカードはそれ以上使うことはできず、継続購入やリボ払い返済といった支払い残高があれば一括請求の対象となる可能性も否定できない。またカード会社に連絡して自動更新されない理由を尋ねても、絶対に教えてもらえない。クレジットカードを持つということ、そして有効期限に自動更新されるということは、社会的にある程度の信用力を保有しているからだと考えても差し支えないだろう。

その他知っておきたい有効期限の付帯情報

海外旅行や留学、出張などで長期不在になる際は事前に連絡しておけば対応してもらえる。有効期限の切り替え時期と長期不在が重なりそうな場合は、電話などで新しいカードの事前発行をクレジットカード会社に依頼しておくといい。カード会社によって対応は異なるものの、だいたいは3ヵ月前くらいから発行を受け付けている。

この時には通常と同様に公共料金など固定費の支払いについても自動更新してくれるかどうか、カード会社に確認しておくことが重要となる。継続購入している商品などの支払いについても、登録している有効期限の変更を相手先に連絡しておけば安心だ。

そのほかに注意が必要なのは、電子マネーでの支払いに利用しているカードである。有効期限を過ぎるとチャージしておいた蓄積代金を新カードに移行・引き継ぎできなくなってしまう場合もあるため、必ず確認が必要だ。(ZUU online編集部)