2018年1月、「つみたてNISA」がついに始まりました。手持ちの資産に余裕がないため「投資」には縁がないと諦めていた人も、毎月少しずつ積み立てながら投資ができる「つみたてNISA」には興味をもつ人が多いのではないでしょうか。

しかし、「何のために」「いつまで」という目的と目標を決めておかなければ、「つみたてNISA」に限らず、資産形成を行う上での自分にとっての「ベストマッチ」を探すことは難しいでしょう。

今回は、資産形成の目的と目標の設定方法について、年代別に分けたモデルケース3例を想定し、ライフステージに合わせた「つみたてNISA」の活用法を見ていきます。

モデルケース(1)30代女性のAさん

つみたてNISA,資産形成
(画像=Papamoon/Shutterstock.com)

都内に住む会社員Aさんは、大手企業で15年のキャリアをもつ30代の独身女性です。結婚へのこだわりはありませんが、このまま1人で人生を過ごすのだろうかと考えることも増え、年金に頼った老後生活に少し不安を感じています。

老後の生活に少しでも余裕をもたせるための資産形成をしたいと考えていますが、投資の経験は全くなく、新卒から今まで毎月2万円のペースで積み立てた定期預金の経験しかありません。

そこでAさんは、リタイアまでに時間の余裕もあるので、老後の生活費も含む資産を「つみたてNISA」で長期的に形成していくことにしました。「つみたてNISA」の非課税投資枠は、毎年40万円が上限なので投資枠を最大限に使うと月々約3.3万円を積み立てていくことができます。

現在、子どもや親兄弟など扶養家族のいないAさんは、「今年は少し頑張って、最大枠の年間40万円を使いきる計画で始めてみます。毎月3万円、ボーナス月は年2回でプラス2万円ずつ。結婚や出産などでライフステージに変化があったら、無理のない金額に調整していけばいいかな」と思っています。

モデルケース(2)40代男性のBさん

神奈川県在住のBさんは、40代男性。奥さんと小学生2人の子どもの4人家族で、2008年から一戸建ての住宅ローン返済を抱えています。「今は住宅ローンの返済が大きな負担ですが、いずれは子どもたちの学費もかさんでくるので、学資保険だけで大丈夫なのかと心配しています。」

学資保険は、受験や入学にフォーカスして設計されているものが多いですが、子どもたちの教育にかかるお金は進学時だけではありません。部活動や習い事によっては用具を買わなければならないこともありますし、夏休みなどを使った語学留学へ行きたいと言われたら叶えてあげたいと思うのが親心です。

そこで、Bさんは子どもの教育費用として活用するために「つみたてNISA」を選びました。一般NISAは、運用益の非課税期間が5年ですが「つみたてNISA」は20年で、9歳と7歳の子どもたちがそれぞれ大学を卒業するまでの期間を十分にカバーできます。

税金の優遇もさることながら、Bさんがメリットに感じているのは「つみたてNISA」ならいつでも払い戻しができること。「部活のユニフォームと道具を揃えたら10万円かかったなんて話を職場の同僚に聞いたことがあります。今からコツコツ積み立てて運用していけば、自分のやりたい部活で頑張れと背中を押せますね」

モデルケース(3)50代女性のCさん

地方都市に住んでいるCさんは、末っ子がこの春から社会人として巣立つことになり、これからは夫婦や自分の人生を楽しもうと考えている50代の女性です。自宅近くで事務のパートに就き、家計の足しにと頑張ってきました。

子どもたちに手がかからなくなり、夫の定年退職も間近に迫ってきた今、お互いが元気なうちに夫婦2人で旅行をしたいと考えています。そこで、Cさんは今まで子どもたちのために使っていた分のパート収入を夫婦の旅行資金に充てることに。できれば、毎月少しずつ積み立てていくお金に利子が付いて増えればと望んでいます。

「少しだけリッチな旅行をして、ゆったり過ごす余裕のある時間を過ごしたいですね。そのためには、お金にも少しは余裕がなくちゃ。でも、投資って大きく損することもあるって言うし、ちょっと怖いですよね」

投資した資産が大きく目減りすることを不安に感じていたCさんは、「つみたてNISA」で少しずつ旅行資金を用意することにしました。「つみたてNISA」で投資できるのは、金融庁が定めた一定の要件を満たしている、長期運用に向いた公募株式投資信託とETFのみ。大きな損失に対する不安も解消し、新婚旅行以来の夫婦2人水入らずの旅を楽しみにしているCさんです。

いかがでしたでしょうか。投資には投資する人の数だけスタイルがあり、これらのモデルケースが必ずしもあなたのニーズに合致しているとは言えないかもしれません。

しかし、資産形成において明確に描かれた「目的」と「目標」は、やがて形を成す大木の「幹」と同じです。コツコツと時間をかけて少額を積み上げ、やがて枝葉を広げて花を咲かせ、多くの実りをもたらす大木に育てるためにも、「つみたてNISA」を活用しようと考えている人は、将来の姿を見据えた「目的」と「目標」の設定をおすすめします。(提供:IFAオンライン


【人気記事 IFAオンライン】
老後資金はつみたてNISAとiDeCo(イデコ)の組み合わせで貯める!
忙しいビジネスマンにこそすすめたい「つみたてNISA」
つみたてNISAは老後資金確保のベストな選択肢になる可能性あり
世界の富はシンガポールと香港へ 一歩先行く金融政策
IFAのアドバイスで投資のリターンは大きくなる?