insurance

生命保険には「保険設計書」という商品説明書があります。今回は、保険に加入する際に気をつけるべきポイントを「保険設計書」を参考に三つに絞って解説します。


全ての保険には「3つのものさし」がある


生命保険は数年、数十年つきあっていく商品です。人生を「ものさし」に例えると、その時々に「保障というものさし」が必要になります。さまざまな保険商品が、その時々の「ものさし」に適しているのかが大事なポイント。保険商品のもつ「保障のものさし」と人生の「ものさし」が合っているのか、考えてみましょう。


保険には長さがある…「保険期間」


○「3つのものさし」とは

「保険設計書」は現在の年齢から10年、20年と時系列に将来像をイメージさせる土台です。独身者の場合は、これから結婚というイベントの可能性があり、夫婦2人にとっては子供の誕生というイベントもあり得るでしょう。あるいは、老後を迎えた夫婦にとっては医療負担や死後の後始末を考える場合もあります。

○人生をものさしで計り、保障のものさしを当てはめる

ここでは「死亡保険」について例を上げてみましょう。40代の男性の場合を考えてみましょう。妻と子(2人)の4人家族の場合は、ものさしが一つとは限りません。妻には終身という保険期間(一生のものさし)で保険金を残す必要があると考えられますが、子供には「独立するまでの期間のものさし」が2つ、それも年齢差で必要になってくると考えることができるでしょう。

これはあくまでも一例に過ぎません。つまり、自分の将来と家族の将来を時系列に書き出して、「誰のために」「いつまでの間」保障を残すのか、というものさしを「保険設計書」上ではっきりさせればよいわけです。


保険には高さがある…「保険金」


○「保険金額」という高さのものさしを見る

1つ目の「長さ」の次は「高さ」を考えます。保険金額は大抵「数百万円〜数千万円」あるいは「数億円」が相場です。これを死亡時に一度に銀行口座に入金されるのが保険金です。ですが、この保険金額はどういう根拠があるのでしょうか?

ものさしを縦にすると、金額の高さを表すものさしが出来ます。高いものさしが必要か、低いものさしで十分か。これは遺族への「保険金額」というものさしをしっかり持つ、ということです。ではどうしたらよいでしょうか。

○ひと月の生活費や必要な学費などを「ものさし」として計る

例えば、ひと月の生活費を計算します。例えば子供2人+妻の遺族がひと月に30万円の生活費を必要とするならば、年間360万円。この他に学費や旅行などの費用を計算して、年間500万円かかるとします。1年分の「高さのものさし」は500万円。これに「長さのものさし」を掛けると、必要な年数分の必要な保険金額が「高さ」となって表われます。仮に10年必要ならば、5000万円の「高さのものさし」が必要、と分かるのです。ただ、ここで重要なのは「何歳の時点で5000万円なのか」を知ることです。5年後には今より高さが低くてよいかもしれませんし、逆にもっと高い方が良いかも知れません。将来をより綿密にイメージすることが必要です。