クレジットカードの審査基準は発行会社やカードの種類により異なるので、難易度を一概に比べることは難しい。ただ基準の違いにより、実際にはハードルが低めなカードも存在する。審査をスムーズに通過するために、難易度の目安などについて知っておこう。

カードの発行元を知っておけば門前払いは避けられる

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(画像=PIXTA)

クレジットカードの入会には必ず審査があり、どのカード会社も独自の審査基準に基づいて入会の可否を決める。Webサイトなどに公開されているクレジットカードの入会条件はカード会社やカードの種類・ランクによって少しずつ異なるが、審査基準もそれぞれ違い外部からは知ることができない。

ただどのカード会社も、自社基準と照らし合わせたうえで一定の信用度がある人には会員になってもらいたいと考えている。重要なのは申し込む人の属性やこれまでのクレヒス(カード利用履歴)が自社の定める基準をクリアしているかということで、これが「審査難易度」の目安となっている。

審査の難易度を計る目安としては、まずカードの発行元に着目するとよいだろう。VISAやJCB、Master Cardといった国際ブランドや、三井住友や三菱UFJなどの大手銀行系が発行するカードは一般的に審査が厳しい傾向にある。審査に通りやすいという点を最優先するのであれば、避けた方が無難だ。年会費が高額でステータスが高いとされるアメリカン・エキスプレスやダイナースのカードも、当然ながらさらに難易度は上がる。

そのほかの発行元では流通系・信販系・消費者金融系などの種類があり、中でも最も審査が通りやすいのは消費者金融系だろう。消費者金融系カードの発行元企業は買い物や飲食よりもキャッシングに使ってもらうことを目的としているため、審査基準は比較的低めに設定されている。ただ消費者金融系カードは買い物などの支払いを滞ってしまうと借り入れとなり、かなりの金利が付いてしまうため、できれば他の選択肢が望ましい。

審査に通りやすく利用時のリスクも低いカードとしては、流通系や信販系が挙げられる。中でも小売業者やそのグループ会社が発行する流通系では、多種多様なカードが発行されている。スーパーやコンビニ、ネット通販といった日常使いを狙ったカードが主流のため、専業主婦や学生、パートなどの非正規雇用者でも審査に通る可能性が高い。

ショッピングやローンといった立て替え払いを事業の柱とする信販系についても、流通系と同様にハードルはそう高くはない。年収や職業といった属性に自信のない人や、初めてクレジットカードを申し込む人は、流通系や信販系の中から自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶとよい。

審査に通りやすいカードを見つける3つのポイント

クレジットカードの審査をスムーズに通過するためには、事前に知っておくべきいくつかの重要ポイントがある。必ずしも通るということではないが、参考にしても損はないだろう。

まず一つ目は前述の通り、審査のハードルが高いと思われるカードは避けて、間口が広いとされる流通系や信販系のカードに絞ることである。特に流通系はイオンやセブン&アイグループといった大手スーパー・コンビニをはじめ、NTTドコモなどの携帯キャリア、楽天やリクルートなどネット通販を手がけるIT系を中心に幅広い企業がさまざまなクレジットカードを発行しており、難易度はそう高くはない。

審査においてカード会社が重視するポイントはクレヒスをはじめ年収や職業、勤務年数などの属性情報だ。多くのカード会社は入会資格として「一定した安定収入のあること」をサイト上に記載している。ただ、中には収入に触れず「18歳以上(高校生は除く)で当社提携金融機関に決済口座を保有」、あるいは「18歳以上(高校生は除く)で電話での連絡が可能」といった最小限の条件にとどめているサイトもある。流通系や信販系のカードではこういった表示が目立つため、審査基準も低い可能性がある。

二つ目のポイントは、「年会費無料」や「短期間発行」を強調しているカードを狙うことである。流通系や信販系の一般カードは年会費が無料というものが多く、収入が低めの人でも申し込んでみようかという気持ちになりやすい。

また最近はWeb経由での入会が増えているため、申し込みから発行までの期間は短縮傾向にあり、早ければ即日や翌日で発行可能なカードも目立つ。短期間での発行をうたうカード会社の審査が緩いとまでは言い切れないが、1カ月近くかかるカード会社と比べればハードルはある程度低めといえよう。

そして、「入会キャンペーン」を大々的に行っている時期が狙い目というのが、三つ目のポイントだ。どのカード会社も、新規会員獲得のためにポイント付与やキャッシュバックなどのキャンペーンを定期的に実施している。最近は競争の激化でキャンペーン経費が膨らみ、より多くの会員を獲得しなくてはならず、元をとるためにも期間中の審査基準は下がる可能性が高い。

自分の属性に合ったカードを選ぶことが重要

では実際に審査を通過しやすいクレジットカードとはどのようなものか、一般的に審査基準が低めとされる流通系や信販系のサイトの入会条件を確認してみよう。カード会社はカードの発行時に必ずターゲット層を定めているため、入会条件からそれらの情報を読み取ることで、自分の属性や生活スタイルに合ったカードを選ぶことができる。

たとえば年会費無料で最短即日発行が可能な「セゾンカード」は、「18歳以上(高校生は除く)で電話連絡が可能」が入会条件となっており、学生・専業主婦・アルバイトでも審査申し込みは可能である。中でも「セゾンカードインターナショナル」というカードでは、西友やLIVINといったスーパーの利用に対する優待制度も設定し、これらを日常的に利用する主婦・主夫をターゲットにしていることが分かる。

同様に「イオンカードセレクト」もスーパーの利用者などが対象で「18歳以上」であれば申し込み可能とされているが、引き落とし口座はイオン銀行に限定されている。言い換えればイオン銀行に口座を開設してもらうことも大きな目的で、その分入会審査のハードルはかなり低く設定されているとみられる。口座を既に持っている人や、新規で開設することに抵抗がなければ入会しやすい1枚といえよう。

ネット通販をよく使うのであれば、「楽天市場」や楽天銀行の利用促進を狙った「楽天カード」も難易度が低いとされている。初めに楽天の会員登録が必須という条件があるものの、年会費は無料で入会条件は「満18歳以上(主婦、アルバイト、パート、学生も可・高校生は除く)」となり、専業主婦や低年収の人も審査を通る可能性が高い。

こういった専業主婦や学生、非正規雇用者でも入会できそうなカードの多くが、入会申込書類に「世帯収入」の項目を設けている。配偶者や両親など同居親族の支払能力をチェックすることで、入会申込者が支払いを延滞した場合のリスクを回避することが狙いだ。安定した世帯収入があれば、審査に通る可能性が高い。

一方で、難易度が高いとされる銀行系クレジットカードでも、20~30代の若年層であれば入会しやすいものも存在する。「三井住友VISAデビュープラスカード」は18歳から25歳限定のカードで、初年度の年会費が無料のうえ次年度以降も前年で1回でも利用すれば無料となる。25歳が上限で「学生・新社会人の方へ」と銘打っているだけに、審査基準も低いとみられる。

年齢上限を設けている銀行系カードとしては、JCBも39歳以下に向けた「JCB CARD W」を年会費無料で発行する。18歳から39歳限定で、「本人または配偶者に安定継続収入のあること」または「高校生を除く学生」であることが入会条件となる。申し込みはWeb経由のみでオンライン口座の設定が必須だが、若年層狙いのカードのため入会審査はさほど厳しくなさそうだ。

これらのクレジットカードは、まだ年収は低いが将来はカードを多く利用してくれそうな新社会人などを若いうちに取り込み、将来は優良会員になってもらうことを大きな目的としている。ステータスが高い銀行系や国際ブランドのカードを持ってみたいのであれば、チャレンジしてみる価値があるかもしれない。

申込書の記入漏れやミスは審査落ちの原因に

カードの申し込みでは、書類が正しくミスなく記入されていることが最も重要である。まずは住所や生年月日、電話番号、勤務先名といった基本情報を正確に記入することが大切で、特に番地は間違えやすいので注意する。空欄があると審査に影響することも考えられるため、必須項目だけでなく記載されている項目はすべて埋めることを心がけよう。

年収や借り入れなどについても間違いや偽りがないように気をつける。もしもミスがあると虚偽申告とみなされ審査を通過できない場合もあるので、注意が必要だ。中でも借入状況は偽りを記入しても個人信用情報機関に残されたキャッシング履歴などで分かってしまうため、審査に落ちる原因となる。

主婦や学生などの被扶養者や十分に収入がない人は、配偶者や親などの年収を記入しておこう。流通系・信販系では世帯収入の記載欄も多いため、一定の世帯収入があれば審査を通りやすくなる。

さらにキャッシング枠の希望額については、できるだけ0円か最小限度にとどめておく方が無難である。返済能力に見合った収入のない人が高額なキャッシング枠を希望すると、キャッシング目的とみなされてしまうこともあり、審査にマイナス影響を与える場合もあるからだ。

審査に落ち続けたらしばらく申し込みは控える

個人信用情報機関には、カード会社や消費者金融会社に申し込みを行ったという記録や、その審査結果が6カ月間保存されている。審査に落ちた後に別のカードに申し込んだ場合、期間内であれば審査に通らなかったことが分かる仕組みだ。

短期間で安易に複数のカードに申し込みをして審査に落ち続けた場合は信用力を失い、より不利な状況に陥ってしまう。2~3社に申し込んでも審査を通過できなかった場合は、審査結果の記録が残らなくなるまで申し込みを控えるようにすべきである。

また複数のカードに申し込む前に、初めに落ちたカードの審査になぜ通らなかったのかを考えてみよう。そのカードの入会基準や申込書の記入内容を再チェックし、自分の属性や身の丈に合うカードなのかどうかを確認する。次に申し込むカードについては、ハードルを下げることも必要といえる。(ZUU online編集部)