組織のトップに立つ人は個人のスキルもさることながら、チームのパフォーマンスを最大限発揮させるための「部下の管理」能力にも長けています。これは部下を持つ人なら誰しもが身につけておきたいものです。そこでトップに立つ人たちが実践している部下の管理術を3つ紹介します。

部下とは友達にならない

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(写真=Usoltsev Kirill/Shutterstock.com)

日本では「飲みニケーション」という言葉があるほど、お酒の場でのコミュニケーションも重要とされています。リラックスした状態で仕事やプライベートの話をすることで、職場でのコミュニケーションを円滑にする効果があります。

部下とお酒を飲みに行けばお互いにわかりあえるようになるかもしれません。しかし、部下の管理という観点ではデメリットなのです。上司と部下が友達のような関係になると、部下の仕事へのチェックが甘くなる、ミスをしても指導が甘くなるなど、情に流されて判断が鈍る場合があります。

さらに上司と部下が意識上で対等な関係になれば、責任の所在が不明瞭になります。上司はあくまでも指揮命令者であって、部下はその命令や任務を遂行する立場だということを忘れてはいけないのです。また、特定の部下と仲良くすることによって、周りからえこひいきしていると思われるおそれもあります。上司からの不公平な扱いはチームの統制を乱し、軋轢を生み、パフォーマンスやモチベーションの低下につながるのです。

もちろん上司と部下が仲良くなることが、必ずしもデメリットになるわけではありません。馴れ合いにならないようにすることが大切なのです。

「ダメな部下」より「できる部下」に手をかける

「ダメな部下」は上司にとっては可愛いもので、ついつい「できる部下」よりも手をかけたくなります。しかしこれは間違いです。なぜならチームのパフォーマンスはできる部下の成長によって引き上げられる場合が多いからです。

例えば、営業で契約が1つも取れない部下を1つ取れるようになるまでに成長させるには、基本から手取り足取り教える必要あります。これに対してすでに契約が10件も20件も取れている部下は飲み込みが早いため、契約ごとの売上をアップさせる方法や、さらに契約数を増やすための方法を教えれば、あとは自分で成長していきます。できる部下のビジネススキルは周りにも良い影響を与え、同僚にとっても参考になるのです。

ダメな部下のミスでチーム全体のパフォーマンスが下がっているようなら話は別ですが、基本的に上司はダメな部下よりもできる部下にフォーカスするべきなのです。

「自分じゃなくてもできる仕事」はどんどん部下にまかせる

個人のスキルが高い人ほど、どんどん仕事を抱え込んでしまいがちです。それは「自分がやらなければならない」という責任感や、「他人にはまかせられない」といった不安な気持ちがあるのかもしれません。しかし、どちらにせよ人の上に立つ人間の仕事のやり方としては間違っています。

チームの大小に関わらず、リーダーの仕事はリーダーにしかできない仕事をすることです。部下の仕事を評価したり、リーダー間で組織全体の方針を決めたり、そのための情報収集やアイディアを考えたりというのは、リーダーでなければできません。逆に言えばそれ以外の仕事はリーダーの仕事ではないのです。

自分でなくてもできる仕事はどんどん部下にまかせて成長してもらい、自分はさらにレベルの高い仕事に集中していく姿勢こそがリーダーの本来あるべき姿です。その結果、自分自身だけでなく、自分が仕事を任せた部下のパフォーマンスも上がり、最終的にチーム全体のパフォーマンスも上がるのです。

「チームのパフォーマンスをいかにして上げるか」を考えよう

社長や管理職といった、人の上に立つ人間が考えるべきなのはチームのパフォーマンスをいかにして上げるかということです。今回挙げたポイントを理解したうえで、部下の管理に臨むようにしましょう。(提供:あしたの履歴書online

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