個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」で運用をスタートすると、それぞれの運用商品の実績、さらには今後の経済動向に自然と興味が出てくる人もいるのではないでしょうか。そうすれば、現在運用中の商品とは別の商品が気になり、購入してみたいと思うかもしれません。そこで今回は、iDeCoで運用商品を変更するための2つの方法について紹介します。

積み立て開始の鍵を握る「配分指定」

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(写真=Billion Photos/Shutterstock.com)

iDeCoは単なる積み立てと異なり、資産のふやし方を自分で判断して運用する制度です。毎月の掛け金の範囲内でご自身の積み立てたい商品を決めて運用を行います。iDeCoは自由に商品の組み合わせ方を考えることができます。これによって、「元本割れを防ぎたい」「多少のリスクをとってもいいので、運用効果を高めたい」など、オリジナルの運用方針に合わせて老後の資金を準備することができるようになります。

なお、運用できる商品分類は2種類あります。定期預金や保険などの元本確保型(原則元本が確保されている商品)と、投資信託に代表する元本変動型(元本が変動して資産が増えたり減ったりする商品)の「投資信託」があります。ちなみに、元本確保型でも償還前などの場合は、必ずしも元本が保証されるわけではありません。

掛け金の中で、どの商品にどれくらいの割合で投資をするのか、その投資割合を決めることを掛け金の「配分指定」といいます。これはiDeCoの口座開設をして、実際に運用をはじめるときに行う作業です。

たとえば、4つの異なる商品で積み立てたい場合、「配分の割合を25%ずつにして掛け金を均等する」、「重点的に運用したい一つ商品の割合を40%にして残りの3つの商品の割合は20%にする」などです。特にiDeCoを投資信託で運用する人にとっては、毎月拠出する掛け金をどれに何%ずつ配分するかが、運用のリスク・リターンを決めることにもなります。

興味のある商品が変わった!そんなときは「配分変更」を

iDeCoでの運用を開始するときに、そのときのご自身にとってベストな配分指定をしたとしても、時間の経過とともにライフプランやご自身の投資方針の変更によって興味のある商品が変わる可能性があります。そんなときには「配分変更」を検討するのが良いでしょう。配分変更をすることによって、掛け金の配分割合や運用商品の種類を変更することができます。

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図1の例を見てみましょう。これまでの運用では、A・B・C・Dの4商品に、それぞれ50%・20%・20%・10%の割合で掛け金を配分していました。配分変更を行うことで、AとBの割合を10%ずつ減らし、同時にCの割合を10%ふやし、またEという新たな商品を10%組み込むことができました。

変更する割合は最初の配分指定の時と同じく1%単位で指定でき、手数料もかかりません。ただしiDeCoの基本はあくまで長期投資なので、必要なときにだけ変更するのが良いでしょう。

投資信託を元本確保型に切り替え!「スイッチング」で利益を確保

また、保有する商品の一部もしくは全部をいったん売却し、その売却益で別の商品を購入する場合もあることでしょう。これを「スイッチング」といいます。

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図2を見てみましょう。現在、A~Dの4商品を運用中で、そのなかでも投資信託であるC・Dの運用によって利益が出ていたとします。しかし、給付金が60歳以降にしか受け取れないiDeCoでは、今のままC・Dを保有し続けていれば、今後、値下がりをした場合に利益が減る可能性もあります。そこでスイッチングの手続きによって、Cの全額である15万円分、Dの利益相当額である20万円分を売却し、新たに元本確保商品のEを35万円分購入しました。

このようにスイッチングは、今まで得た運用益の損失を回避するために、資産残高ごと変更したいときに有効な方法といえます。手続きの際には、「売却したい商品(一部または全部)」と「購入したい商品」を同時に選択して申し込みます。実施回数に制限はありませんが、投資信託は解約手数料がかかる場合があるので注意してください。

iDeCoの配分変更とスイッチングをする際は、よく検討しよう

配分変更で変更できるのは、今後、毎月の掛金で購入する商品の割合であり、これまでの運用資産はそのまま引き継がれます。もし、商品の売却・解約を伴う買い換えが必要なら「スイッチング」を行いましょう。なお、この2つの方法は同時に行うこともできます。

ただし、頻繁に商品を変更するのは、積み立て投資のメリットを享受できない可能性があるので注意が必要です。長期的な安定運用をベースに、定期的に運用状況の確認を行いながら、ベストなタイミングで商品の変更を行うことを心がけることが肝心です。(提供:iDeCo online

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