今まさに現役で働いている世代は、「人生100年時代」といわれるほど人生そのものが長くなった時代を生きることになります。これは同時に、人生全体で必要になるお金の総量も増えるということです。このような時代を生きるうえでは、今まで通りの「会社の給料」「国からの年金」だけに依存するような生き方では途中でお金が不足しかねません。

もしそうなってしまえば、人生を最後まで楽しく生きることが難しくなってしまいます。人生の途中でお金を不足させないためには「組織の一員として稼ぐ」という現在のあり方だけでなく、「個人として稼ぐ」という新しいあり方を身につけることが必要です。ここでは、人生100年時代に個人が稼ぐための3つの方法を紹介します。

人生100年時代に個人が稼ぐための3つの方法

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(写真=Gearstd/Shutterstock.com)

個人で稼ぐというと「独立や起業なんて考えられない」などと拒否反応を起こしたくなる人もいるかもしれません。しかし、独立や起業は選択肢の一つに過ぎません。それほど大きなリスクをとらなくても、個人で稼ぐ方法はあるのです。

●投資で「お金」に稼いでもらう
今回紹介する3つの方法のうち、最も手堅いのが投資によって稼ぐ方法です。例えば、投資信託(ファンド)は、投資家かから集め、それを大きな投資資金として投資家の代わりに資産運用の専門家が株式や債券などを選んで投資・運用する金融商品です。

初心者が株式投資を始める際、一般的には100万円程度を投資資金とすることが多いようです。しかし、投資信託は多くの投資家からお金を集めるので、ひとり当たりの投資金額が小さくても投資に参加できます。そのため、投資をこれから始めるという人にはもってこいの金融商品といえます。

また、投資信託は基本的に専門家が投資・運用してくれるため、働きながら投資で稼ぎたいという人にも適していますし、素人考えで投資・運用することもないのでリスクも抑えられます。投資は、基本的にハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンです。投資信託はリスクが低い投資であるため、そのぶん稼げる金額は少なくなりますが、将来の生活資金を作るという意味では、かなり手堅い方法といえます。

多くの証券会社では、積み立て式の投資信託が販売されており、毎月定額で同一の商品に投資していくことが可能です。これなら元手がなくても投資を始められますし、コツコツと資産形成を進めていくことができます。例えば、毎月3万円積み立てたとして、これを毎年3%の利益で30年間続けたとしたら、およそ1,750万円です。単に貯金していた場合の資産は1,080万円ですから、積み立てたお金が700万円ほど稼いでくれた計算になります。

投資信託の不動産版ともいえるREIT(リート)も、同じく低リスク低コストで不動産投資が始められます。「自分のお金に稼いでもらおう」と考える人にはこちらもおすすめです。前述したように低リスクの投資はリターンもさほど大きくありません。そのため、投資だけで生きていくのは一般的な年収では難しいでしょう。

しかし、投資だけで生きていくのが難しい年収の人だからこそ、こうしたコツコツと稼ぐタイプの投資である程度自分のお金に稼いでもらう必要があるのです。「個人で稼ぐ時代」において、投資は非常に重要な選択肢といえるでしょう。

●転職・副業・複業でキャリアを形成する
投資の世界では一つの銘柄に全ての資産を投入するのは非常にリスクの高い投資方法だとされます。そのため、さまざまな株式や債券に資産を分散させ、リスクを抑えるのが一般的です。これはキャリア形成にも当てはまります。本来一つの会社、一つの職業に自分のキャリアの全てを注ぎ込むのは非常にリスクの高いやり方なのです。

なぜなら、その会社がなくなったり、職業そのものがなくなったりすれば、あっという間に仕事がなくなってしまうからです。人工知能の台頭で職業が減っていくといわれている近い将来、これらは非現実的な話とは言い切れません。キャリア形成においてリスクを抑えるためには、転職や副業、複業によってキャリアという資産を分散させる必要があります。

「この会社がダメになっても自分にはこの仕事がある」という状況を作り出すというわけです。農業者を意味する「百姓」という言葉は、もともと百の仕事をこなす人という意味があります。個人が稼ぐ時代においては、この「百姓」の精神がリスク分散に役立つのです。

また、転職や副業、複業をしていると、自然と「かけ算のキャリア形成」の実践になります。これは個人の付加価値を高めるという意味で、非常に重要な考え方です。例えば、アパレルメーカーの営業職は、アパレルメーカーの数だけ存在します。

しかし、繊維メーカーと生地メーカーでの営業を経験したことがあるアパレルメーカーの営業職の数は一気に少なくなるはずです。元事務の営業職、元営業の事務職などもかけ算のキャリア形成の一例でしょう。こうして個人のキャリアに付加価値が生まれれば、会社や職業がなくなっても仕事が見つけられるようになるのです。

●現役時代に「好きなこと」をマネタイズしておく
『明石家さんちゃんねる』『オトナの!』など数々の人気テレビ番組のプロデューサーをつとめてきたのが角田陽一郎さんです。彼は、著書『「好きなことだけやって生きていく」という提案』の中で、今後は好きなことを仕事にしていなければ生き残れなくなると指摘しています。なぜなら、嫌々とやっているような仕事はパフォーマンスが低くなるため、遅かれ早かれ人工知能に取って代わられるからです。

また、若い間は「働く=苦行」と開き直っても働けますが、年齢を重ねるにつれて体力的にも精神的にもつらくなってくるはずです。確かにそれが60~65歳程度までの話ならまだ耐えられるかもしれません。しかし、人生100年時代を迎えることで、年金支給の時期が現在の65歳から70歳、80歳に引き上げられる可能性もあります。

それでも、まだ苦行である働くという行為を続けられるかといえば、多くの人が不安を感じるのではないでしょうか。したがって、個人が稼ぐ時代では自分が苦もなくできる好きなことをマネタイズして、「働く=好きなことをしてお金を稼ぐ」という図式に変える必要があるのです。

例えば、文章を書くのが好きな人なら、ブログを開設してアフィリエイト広告などで収益化してみたり、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングを利用して仕事をしてみたりするのもアリです。日曜大工が得意な人であれば、iichi(いいち)やCreema(クリーマ)といったサイトに出品してみるのもアリでしょう。

「好きなことで稼ぐなんてどうせ無理だよ」と諦めるのではなく、いろいろな角度から個人で稼ぐ方法を考えてみましょう。そうすれば必ず突破口は見つかります。

適切な食事習慣と運動習慣も大切

ここまで個人が稼ぐための3つの方法を紹介してきましたが、個人として働くうえでは「体こそが資本である」ということも忘れてはいけません。そのため、稼ぐ方法を実践しつつ、同時に適切な食事習慣や運動習慣もしっかり身につけておきましょう。(提供:あしたの履歴書online


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