富裕層は、特に子どもの教育に力を入れることで知られています。実際、親の世帯年収と学歴は比例する傾向にあり、東大生の親の3割が年収950万円以上であるというデータもあります。

富裕層の中でも、特に教育熱心な富裕層は子どもを「海外留学」させることが多いです。そもそも、富裕層の海外留学とはどのようなものなのか、なぜ富裕層が海外留学させるのかについて、解説していきます。

富裕層が留学させる、ボーディングスクールとは何か?

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(写真=michaeljung/Shutterstock.com)

富裕層が子どもの海外留学で考えるのは、単なる語学留学や短期留学ではありません。富裕層が子どもの留学先として候補に挙げるのは、「ボーディングスクール」です。では、ボーディングスクールとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

ボーディングスクールは、日本の中学校から高等学校にあたる海外の学校です。基本的に全寮制であることが多く、勉強の他に日常生活での規律や生活態度も指導してくれることが特徴です。

先生の他にチューターと呼ばれる人たちが、学業の他に生活全般のサポートをしてくれることも特徴の1つです。1クラス10人~20人程度であることが多く、少人数できめ細かいサポートをしてくれます。もちろん勉学だけでなく、スポーツにも力を入れており、文武両道の教育を行っています。

このように、ボーディングスクールは魅力ある学校なので入学は簡単ではありませんし、学費も高額です。たとえば、世界で最も学費が高いことで知られているスイスのル・ロゼは、年間の学費が10,800スイスフラン、日本円にして1,200万円以上の学費がかかります。こういった入学のハードルの高さも、富裕層に人気があるの理由の1つです。

ボーディングスクールへの留学で得られるものは?

では、ボーディングスクールを通じて何が得られるのでしょうか。

1つは、海外での生活を通じて「グローバルスタンダード」が身につくことです。基本的に、ビジネスの世界では西欧のスタイルがグローバルスタンダードになっています。もちろん英語が共通言語です。ボーディングスクールに入ることで、こういったグローバルスタンダードを身につけることができることは大きなメリットと言えるでしょう。

もう1つは、ボーディングスクールに行くことで得られる「人脈」です。むしろこちらがボーディングスクール留学の最大のメリットだと言う人もいます。ボーディングスクールには、世界中の富裕層の子どもが集まってきます。そういった人たちと同窓になれることは、非常に大きなメリットです。たとえば、先ほどのル・ロゼの卒業生には、ベルギーの国王であるアルベール2世などもいます。他にも、グーグルの元CFOであるピエトロ・ドヴァ氏やウォーターストーンの創業者であるウォーターストーン氏もボーディングスクール出身です。ボーディングスクールからハーバードなど有名大学に進学するケースも多くあり、世界的に活躍する可能性のある人材と接点を持てることは、ボーディングスクールならではのメリットでしょう。

ボーディングスクールを通じて、富裕層は次代に資産を残す。

富裕層は子どもの幸せを願い、子どもに対して「教育」という投資を積極的に行います。ボーディングスクールはその最たる例で、年間1,000万円近い学費を払っても、子どもにそれ以上のリターンがあると信じてボーディングスクールに留学させるのです。

ボーディングスクールを通じてできたコミュニティは、一生の財産になるでしょう。それは、お金よりも何よりも、最高の資産となるのかもしれません。 (提供:Wealth Window


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